こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

プライド

2005-04-08 19:24:30 | 希望
昨日借りてきたストットランドの本の1~3章を読む。希望とは、達成できる見込みが強い目標だと述べてある。達成できそうもないと、不安が生じるとも書いてある。同時に、あまりに簡単に達成できるような目標に対しては、あまり動機づけが高まらない。

ストットランドは動機づけ研究で有名なアトキンソン(レンズ教授は若い頃、ミシガン大学にポスドクで留学し、アトキンソンのもとで研究生活を送ったことがある)を引きながら、人間がいかに行動するかは、成功の見込みだけでなく、自分のプライドがどれぐらい高まるかが鍵になると述べる。

「孤高を保つ」「武士は食わねど高楊枝」など、自らのプライドをかけて、人は行動することがある。ストットランドの希望理論は、アメリカ流の行動重視の心理学に基礎づけられたものである。でも、希望を取り扱おうとする限り、人の精神生活を抜きにしては論を進めていけない。プライドという概念を引っ張り出してきたストットランドにも、その傾向を見て取ることができるだろう。

希望について語るとき、達成できそうもないものを求め続ける人間の意志がどこからやって来て、その人に何をもたらすかをきちんと把握できないといけないとだろう。

図書館で本を借りる

2005-04-08 13:57:19 | 希望
心理学部の図書館に行った。元々は研究室などのある建物に同居していたのだが、数年前に歩いて2~3分のところに移っていった。1階には本、地下1階には雑誌が置いてある。

本の検索はコンピュータでおこなう。これはどこの大学でも同じだ。PsycLITの検索もできる。学生が7~8人、何やら検索している。タイピングの測度がやたらと早い人がいる。

私も、hope & psyhologyとキーワードを入れて検索してみる。すると、StodlandのThe psychology of hope がヒットする。ストッドランドは臨床的な視点から希望について論じた人だ。名前はこれまでにも知っていたが、実際に本を手にするのは初めて。ついでに、Kaplan(カプラン)が書いた同じタイトルの本も借りてきた。

キーワードにhope & futureと入れると、The future of hope: christian modernitiy and postmodernityという本が見つかった。これはGodgeleerheidの図書館にある。オランダ語の辞書が手元にないのでよくわからないが、神学部ではないかと推測。希望はもともとキリスト教的な思想から生まれたものだ。今度、Sint-Michielstraatにある図書館まで借りに行ってみようと思う。



<心理学≠カウンセリング>から再び教育を考える