先日のブログで、世代の違いについて感じたことをちらっと書きました。戦前までは、日本人であることに誇りを持ち、日本の文化、伝統を誰もが一様に言えたと思う。しかし、それは、今の北朝鮮のようなものであったかもしれません。 今では、憲法9条で、「戦争放棄」を掲げていることが、世界に誇れる唯一つのものだと思います。天皇制が維持されていることも日本の伝統としていえることだと思います。しかし、憲法9条は、憲法改正の中でどのようになるのか、また天皇制については、象徴的なものとして、その存在を認めるものの、日本の伝統として外国人に胸を張って言う状況には無いと思います。
日本人の日本人らしさを表現する言葉・哲学はあるのでしょうか。伝統として儒学を根本として、その倫理観が戦前の世代まではまだ受け継がれているように思います。 一方、伝統芸術、文化としては、確かに歌舞伎、謡曲、能・狂言、俳句、短歌、茶道、華道、日舞、尺八、筝曲、相撲、柔道、剣道などと並べれば随分あるし、それなりに維持され、継承されているのです。 しかし、大勢としては、衰退の方向を向いていると感じるのです。音楽といえば、西洋音楽をさし、演劇・映画の世界でも、スポーツの世界でも同じような状況にあります。
「浪花節だよ、人生は」という歌の文句がありますが、日本人の性向として、言いえているように思うのです。「情にもろく、情に弱い」「義理を重んじ正義に殉ずる」、そんな日本人が好きです。 私は、やっぱり演歌の世界の人間かも知れません。