手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

「山郭公初鰹」= ヤマホトトギスハツガツオ

2006-05-19 22:14:29 | 随想
 
 「目には青葉山郭公初鰹」山口素堂 の句で、誰もが知っている。ただ、この「山郭公」が「山ほととぎす」となかなか読めない。「やまかっこう」・・句として書かれている一続きの中では、句が有名だけに読めるのでしょうが、単独で「山郭公」と出てきたら、読めない人も多いと思う。

 「ほととぎす」を漢字で書く書き方には「子規」「時鳥」「杜鵑」「不如帰」「郭公」などがあり、ホトトギスを取り上げた歌は多い。百人一首には「ホトトギス啼きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる」という歌が取り上げられているし、新古今集には「昔思ふ草の庵の夜の雨に涙な添えそ山ほととぎす」という歌がある。

 ほととぎすは渡り鳥で、初夏に渡ってきます。そして、朝早くから啼くのだそうです。それで、昔の風流人は、その声を聞くために、夜も寝ないで待ったとも言われます。また、「啼いて血を吐くほととぎす」といわれ、切ない恋心、とか、懐古の情を呼び起こす鳥とされています。

 正岡子規が、「子規」と号したのは、肺結核で血を吐きながら、歌作りをしている自分を、ほととぎすになぞらへたといわれます。

 北海道では、「郭公」が初夏を告げる鳥で、同じ漢字があてられるので、勘違いするのですが、「カッコウ」の漢字は多分、鳴き声から付けられたのだと思います。「ホトトギス」は、ものの本によると「テッペンカケタカ」と啼くと言われているし、また「特許許可局」と啼くとしているところも有るといいます。一度聞いてみたいものです。,/font>
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