父が他界してもう30年も過ぎている。そんなことでお坊さんには祥月命日にだけ来ていただくことにしていた。
今日が命日なので、その準備をしていた。いつもお昼前後にいらっしゃるのでそのつもりでいた。私は、平和教場があるので、12時25分には家を出なければならない。出る時未だいらっしゃらないので、私の留守の間に来ていただけるのだと思いつつ出かけた。
15時40分ころ帰宅したら未だ来ていないという。遅いときは16時半くらいのこともあったから、これからいらっしゃるのだと思いつつ待っていた。17時半に孫の有紗が詩吟の稽古に来た。お坊さんは来ていないけれど、稽古を始める。
終っても来ない。食事の用意も出来ているので、食事に入る。
結局、おいでにならなかった。2月の母の命日にはきちんと来てくれたのに、どうしたのでしょう。
母の命日の読経の中で、父の名前も出して供養してくれていたが、それで終わりにしてくれているのだろうか。去年からこの形に変更して、去年はちゃんと来てくれたのです。
父は数え80歳で他界、母は93歳でだった。父は胃癌で亡くなったのでした。今の私よりも若いときに我が家に来て、同居になったのでしたがすぐに体調を壊し、入院生活となったのでした。
あの当時は、長期入院が可能で、しかも医療費は全額健康保険で済んだのでした。今の保険制度では大変な目にあったと思う。今は、入院すら思うように出来ない時代になっている。父の入院しているとき、母は足腰が悪くて、ほとんど介護が出来なく、妹が面倒を見たのでした。
今、私達夫婦はそこそこ元気だから良いのだけれど、どちらかが動けなくなり、しかも入院もさせてもらえないとなると、一体どうなるのだろう。そんなときが限りなく近づいてきているのです。
高齢者が多くなったのだから、すぐに入院ということには、病院も対応できなくなっている。この後期高齢者医療保険が出来ることで、その辺が緩和されるのなら許される気もするのだけれど、どうなるのだろう。