橋下知事の流した涙に、私はエールを送りたい。
あれだけの厳しい財政支出の抑制、財産の処分、一気に切り込んだ姿勢にこれは凄い抵抗が出てきて当たり前だ。知事もそれは覚悟のうえのことだったと思う。
特に、府下の市町村長の反発は、これは半端なものじゃないでしょう。そこで涙になったのだが、市町村長の気持ちもわかる、しかしやらねばならない。
あの涙は安っぽい泣き落としの涙じゃない。血の涙だ。大阪の未来を思う涙だと思う。夕張のような再建団体になって流すのではなく、今泣いてでも、どんなに責められようとも、この困難を乗り切る強い意志と、決断が必要なのだ。
そんな意味で、私は、橋下知事の姿勢に、よくやったとエールを送る。
しかし、大阪がこんな厳しい状況になっているとは思いがけなかった。先日から名物「食い倒れ人形」が売りに出されたとの報道があった。こんなところにも景気の悪化の典型を見ることになるのだろうか。
ガソリン税特定財源の問題、私は今まで何も知らなかった。特に都道府県知事が何故困るのか判らなかった。わかってみると、何のことも無い。道路特定財源が配分され、それが、一般財源としても流用できる仕組みになっていて、既にそれを当てにした財政計画が立てられているからなのだ。
属議員にとって見れば、地元への今一番還元しやすい、力の誇示しやすい財源なのだ。この仕組みが温存されている中で、何と凄い無駄遣いがされていたことか。
関連の天下り、独立行政法人のあの姿。昨日は関連機関でのハイヤーのチケットの問題が報道されていた。こんなにも、無駄遣いが白日の下にさらけ出された今こそ、はっきりとも特定財源は、一般財源化して、その中で地方配分、勿論必要な道路建設は認める形にして、行政法人も整理統合し、あんな高額な理事としての天下りなどは即刻廃止し、民間に業務委託することもしっかりやることが必要だと思う。そうしたことを断固やりぬく自民党でなければ、国民は相手にしなくなるだろう。こんな処の無駄遣いに目をつぶり、後期高齢者保険ですか?
総理は橋下知事に見習いなさい。