小学生のころは、春一番に「ヤチブキ」取りに行ったものです。川のふちの湿地に群生する。子供のころは食糧難でしたから、これも貴重な食べ物だったのです。
家庭を持ったのが沼田町でした。このころは山菜取りはほとんどしなかったのですが、ただ、たまたま近くに竹の子(根曲がり竹)の取れるところを教えてくれた方がいて、何回かとりにいったくらいでした。
本格的に山菜取りをするようになったのは、美唄に転勤し、自家用車を持ってからです。
月形にいた義兄がとても山菜取りが好きで、連れて行ってくれる、お陰で場所がわかる。随分月形には通いました。札幌に来てからも、山菜はもっぱら月形でした。行者ニンニクに始まり、蕗、独活、竹の子と実に豊富で、それほど苦労することなく取れたのでした。
山菜もさることながら、静まりかえった山で聞く鶯の鳴き声、これも魅力の一つです。思い出すと、たまらなく聞きたくなる。
山菜もこの陽気でどんどん大きくなっているのでしょう、ゴールデンウイークに鶯を聞きかたがた、出かけてみたいけれど、実現できるやら・・・。