年中行事を記したカレンダーを毎年いただいている。旧来の行事は旧暦の方がぴったりです。壽齢は満年齢でなく数えられ、60歳になれば還暦といわれる。しかし、新暦では満年齢になります。そのせいで今年満90歳の私は、昨年町内会から卒寿のお祝いを戴いた。旧暦のカレンダーでは、満年齢の前の年が年祝いになるのです。ところが先日兄弟たちに卒寿の祝いをしてくれた。新暦での数え方になります。とにかく有りがたいことでした、このようなすれ違いみたいな行事がいくつもある。特に7月7日の七夕はとても七夕にふさわしい情趣を感じさせない。
ともあれ、こんな歳まで生きているのが不思議です。60歳で肺気腫が判明し、タバコハやめたけれど肺気腫という病気は治ることがないわけで、そんな病を背負いながら卒寿を迎えているのです。
吟歴46年になります。詩吟という趣味が私の人生を輝かせてくれました。詩吟のお弟子さんは講座を含めると数えることができない。みんな年上の人だったのがいつの間にか私が一番年上という教室になってきていました。これも寿命というものでしょう。残された時間は少なくなっていますが、少ない時間を少しでも大切にすることにします。