「こうぶん あに いぶ なし と いわんや」と読まれます。水戸烈公 徳川斉昭の「弘道館に梅花を賞す」の転句です。
「好文」という言葉、これは国語辞典にも出てきません。中国の故事から出た語で、梅の異称「好文木」を意味します。「梅は好文木といわれるが、それでは梅に武という威力はないというのだろうか、いやそうではない」といっていて、梅は文武両道を備えた花だというのです。
斉昭公はそんな思いから梅を愛し、藩学弘道館にたくさんの梅を植え水戸学のシンボルとしたのです。烈公自らが設計したといわれる弘道館の教学の精神が明治維新の尊王攘夷へとつながるのです。
北海道はこれから梅の時期になりますが、梅を見るたびにこの一文が浮かんできます。
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