いつのことだったろうか、もう記憶の片隅に消え去られそうになっているが、ハロウィンの日に、ポートランドだったろうか、日本人留学生が,若くして、「Freeze」を理解せずに、仮装のまま、他人の家へ、入ろうとして、射殺されたことがあったが、何故か、ハロウィンになると、その悲劇が、想い出されて仕方ない。一方、今日では、若いママ達は、子供達に、仮装パーティーやら、お菓子を振る舞って、「Trick or treat」(お菓子をくれるか、さもなくば、悪戯をするよ)とばかりに、お菓子をしこたま、配るそうである。元々、ケルト人達の収穫感謝祭が、諸聖人の日(11月1日)(聖徒の日として、宗派にもよるが、亡くなった信徒の為に祈る日として)、の前夜祭という形で、諸聖人(All Hallows )の前夜(Eve) が、やがて、Hallowseve から、やがて、Halloween に訛っていったと言われている。チョコレート業界が、バレンタインズ・デイを、商業化したように、今や、「コスプレ」に、いよいよ、進化していくのであろうか?換骨奪胎を得意とする日本の商業主義は、今や、これでもかとばかりに、人の心の中に、土足で、入り込むのだろうか?戦後民主主義の虚構も、同じ根を持つものなのだろうか?無邪気にはしゃぐ仮装パーティーの写真を眺めながら、ある種の不気味さを感じるのは、私一人だけだろうか?