小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

濡れ落ち葉・考

2011年11月26日 | 自然・植物・昆虫
濡れ落ち葉と謂っても、「女房に、ベタッと貼り付いて離れない退職後の旦那」の比喩のことではない。それは、又、別途、論じることとして、今回は、純粋に、「雨上がりの後の濡れた落ち葉」の掃き方について、考察するものである。都会では、今や、落ち葉掃除が面倒であるという理由だけで、マンションに、住む人や、あまり、樹木を植えない人が多いが、小諸では、レーキーで、50メートルも、路面を引きずれば、松葉が、イヤと言うほど、しかも、良質の腐葉土の材料が、手に入るし、又、土の上であれば、放っておいても、自然と、天然の腐葉土が、何層にも積み重なって出来上がる仕組みである。しかし、アスファルトで、固められた都会の自分の家や、お隣さんの家の前では、そういう訳にはゆかない。とりわけ、雨上がりの後では、ベタッとくっついて、なかなか、離れない。更には、車のタイヤに、踏みつぶされれば、剥がすことも難儀である。まだ、ハナミズキのような大きな枯れ葉は、多少、でこぼこがあり、箒も入れやすいが、花桃の葉は、平べったく、しかも、細長いので、なかなか、箒の目が、入ってくれない。やむなく、縦ではなくて、直角方向から、入れたり、わずかに確認できる葉の根元に、やっと入れて、チリトリに、「濡れ落ち葉」を掃き入れることになる。乾くのを待てば、それで良いのであるが、舗道の美観の観点から、考えると、毎年、その目を楽しませてくれる初春の綺麗な花桃の花とは、異なり、晩秋の濡れ落ち葉には、毎年、手を焼いている。落ち葉自体には、風情があるのであるが、、、、、落ち葉には、責任は当然無い。何事にも、(規格・製造工程・HACCP・検品方法)が、つきものであるが、濡れ落ち葉を掃きながら、こんな事を、考えさせられた。我が老犬は、お腹がすいたのか、待ちくたびれたのか、朝飯を早くくれとばかりに、フェーンと情けない唸り声とも、催促ともつかない声をあげている。家の前を掃除するだけで、45分も掛かってしまった。待たされた我が老犬が、文句を言うのも、分からないこともない。