11月になったものの、福岡では、26度にもなったりと、季節の変化が、どこか、おかしい今日この頃であるが、真っ先に紅葉を始めたモミジも、冷たい雨に打たれて、落葉し始めた。朝方には、暖かい空気と冷たい空気とが、ぶつかり合い、霧が、ここの里山にも、掛かり、何とも言えない風情がある。冷たい空気の中を、散歩していると、道ばたの落ち葉が、徐々に、積み重なってくるような感じがよく分かる。先頃まで、緑色の葉を、蓄えていた残り少ないドングリの木々も、既に、落葉準備を整えているものから、やっと、黄色から茶色へと、その葉の色を変えてきた。ドウダンツツジも、今や、深紅に染まってきた。見事に、真っ赤に染まった玄関のモミジから、見る景色も、日々、刻々と、移ろい行く気配が、慌ただしい。やがて、数枚の葉を残して、ほとんどの葉が、落葉して果て、来春の新たな芽吹きを、準備し始める。里山は、いよいよ、晩秋から、初冬への移ろいへとなる。