小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

エスカレーターのスピードにおもう

2011年11月19日 | 社会戯評
エスカレーターのスピードにおもう=
久しぶりに、東京へ戻り、駅のターミナルで、少々戸惑った事と言えば、エスカレーターのスピードの早さである。今や、歩行弱者の仲間に、足を少しばかり、入れた自分には、その昔、東南アジアの国で、田舎から、出てきた人が、スカレーターになかなか、乗れなかった話を、面白おかしく話したが、まさか、当人が、その恐れを抱くとは、思ってもみなかった。上田の新しく出来たイトーヨーカ堂のショッピング・センターのアリオ上田では、上りも、下りが、非常に、エスカレーターのスピードが、遅く感じられたものである。お年寄りや、障害者の利用を想定している為であろうか?何とも、東京のターミナル駅のエスカレーターのスピードを考えられると、空恐ろしくなる。確かに、それまでは、気がつかなかったが、通勤の時も、ラッシュ・アワー時の群衆が、歩くスピードも、今にして思えば、あの凄まじい程の一糸乱れぬ秩序と言おうか、約束事があるようにしか思えてならないのである。その決まり事を、或いは、その秩序を乱すようなイレギュラーな緩慢な動きは、むしろ、「迷惑な」、危険な行為なのであろう。よく、海外から来た連中から、「日本人は、歩くスピードが、早過ぎるが、何をそんなに、急ぐのか?」と問われたものであるが、今や、自分でも、同じ質問をぶつけたくなる心境である。新幹線による点と点との移動旅より、途中下車のゆったりとした各駅停車の旅も、贅沢ではあるが、人生も、やや、廻り道で、スピードを落としてみても、見えるものや、感じるものが、又、別の見方が出来るかも知れない。早いスピードのエスカレーターに乗ってみて、そんな事を思った次第である。人生も同様か?