The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1997 シャトー・ラフォン・ロシェ サンテステフ

2013-08-25 13:59:02 | ワイン
2009年の『パゴダ・ド・コス』に始まった赤、すなわちサンテステフ・シリーズでしたが、
2本目に控えていたのは、実に本格的なメドックの香気を帯びて、
骨組みもシッカリとした代物でありました。

ブラインドですので、こちらから、ああでもない、こうでもないと、
主宰T氏にカマをかけているうちに、1997年の物であることが判明!

もちろん、サンテステフには違いなく、ジブンとしては、それ相応の立地条件と見た!

骨組み堅固でも、モンローズほどの堅牢さはなく、
コス・デストゥルネルほどの膨大な果実感はない・・・

さすれば、それより下位の1855年格付けの61シャトーだろう。

じゃあ『ラフォン・ロシェ』と当てずっぽうに、のたまわってみた所、
何とソレが当たりといわれたんですね・・・



1997年となれば、レストラン向きのヴィンテージの代表格ですので、、
今この状態で飲めるのであれば、おそらく滅多にお目にかかれない、
セラーで待つべき『1997年もの』の一つということになるでしょう。

それ相応の立地とは、
もちろん『ラフィット』と『コス』に隣接していることを言っているのですが、
かつてとある所で、70年代のヘナチョコ『ラフォン・ロシェ』も随分飲まされ、
このシャトーはあまり古酒向きではないな、と刷り込まれていましたので、
今回のこの1997年物は大いなる収穫になったしだい・・・

主宰T氏の今回の並べ方を見るに付け、例外的なヴィンテージのセカンドありの、
レストラン向きのヴィンテージのはずなのに長期熟成ありの、無名シャトーの超絶熟成ありの、
最後は思い出多いセピア色のメイネイ超古酒と来て、実に韻を踏んでいるように思うのです。

こうゆう代物を、知らない振りしてセラーの奥底に眠らせておくような芸当を、
やはり忘れてはなら無いのです。

ボルドーの付き合い方を再勉強した夜ではありました。

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このヴィンテージで、このお値段であれば、良いコスパでしょう↓