The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1989 シャトー・シャンベール・マルビュゼ サンテステフ

2013-08-27 22:21:50 | ワイン
この表題のワインは前回の『マコT』での、
前々回の『89’クレール・ミロン マグナム』のようなもので、
皆さんの意表をついて、と言ったら語弊があるかもしれないが、
無名ながらも、実に美味しく飲めた1本なんですね・・・



まあデモ1989年ですので・・・

『マルビュゼ』と言えば『オー・マルビュゼ』でしょうが、正しくその通りでして、
同じ『デュボスク家』のシャトーとのことです。

『クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル』の『オー・マルビュゼ』が旗艦シャトーで、
『シャンベール・マルビュゼ』がそれに続くとのこと。

89年の熟成感がまたしても、イイ結果をもたらしたように思えてならないのです。

それだけ、複雑で、ニュアンスにとんだ香りを持ち、
味わいは、少なくても小一時間は楽しめた!

確かに最後はぺショッと沈んだものの、それまでは、完璧♪
『プロヴィダンス』の古酒のような、ミードの風味と、
ブラックオリーヴのニュアンスをも持ち合わせている。

どうせ、ナポリの男前のように、のむときゃセッカチなんだから、
枯葉が落ちる前に飲めば良いってこと・・・

コスパにも優れ、あまり気取らずに、ボルドー古酒を楽しみたいのなら、
最高の1本といえるでしょう。

独特の風味ゆえ、どんな料理と合わせるのか?が問題だけど、
このワインの価格帯は小難しいキュイジーヌを供するような、
星いくつのレストラン向きではないので、家飲みでもフルーツもしくは蜂蜜系ソースで、
グリエした肉料理でイイのだろうと思う・・・

秋口に相応しい、薫り高いボルドーでした。