The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2000 ランテルディ・ド・ヴァランドロー VDT

2014-09-06 22:51:45 | ワイン
コレは『パパジイ』の出展ワインの中の一本です。



『禁じられたヴァランドロー』という意味とのことで、
まあ2000年という超優良ヴィンテージにもかかわらず、
アペラシオン当局が認めることのできない禁じ手をやらかしたのだから、
ジャン・リュック・テュヌヴァンという人も只者ではないことだけは確かだ・・・

ビニールシートで畑を覆ったって、美味しけりゃイイジャン!と、
子供のような笑みを浮かべて、語りかけるテュヌヴァンの顔が目に浮かぶようだ。

このワインは皆さんもご存知の通り、2000年だけしか存在しない!
しかも当時そのワインを買った御仁は、およそ某有名珈琲店主しか思い浮かばないので、
盛岡で一本の『ランテルディ・ド・ヴァランドロー』がヘタレ持ちよりの会に登場したって寸法だ!



バブルでしょ、凄いでしょ♪

で、実際飲んでみてどうよ?ということだが、これがすんばらしいジョータイで、
もう今飲んでくださって!と懇願のまなざしを向けているが如くのお姿なのだ!

なんたって壮麗な酸味に支えられた、甘く絡まない熟したタンニンと、
豊満さえ感じる、エキスの満ちた果実がそこにはある。

香りは珈琲店所蔵だけにモカ様の香気と(笑)ミント、シナモン、クローヴを感じ、
原始林に迷いかんだかのようなオゾンのニュアンスがあって、セミドライなプラムに、
熟したカラントを楽しめると来た!

禁じ手が無ければ、サンテミリオンだけど、
どこかメドックチックな佇まいを感じたのはワタクシだけだろうか?

それにしても、イイ経験をさせてもらった!
出展者に感謝するしかない・・・