The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1993 エルミタージュ ル・パヴィヨン M.シャプティエ

2014-11-24 16:12:41 | ワイン
まずもって、このアペラシオンはシラー100%であることを意識しなければならない。
単一品種であることをだ・・・

そしてそのシラーが、あたかもブルゴーニュのピノノワールのように、
20年の歳月をもって、フィネスといえる調和の極みと、
上質の証といえる特有の複雑な香りを獲得する。

そして今回のT君の会では、このパヴィヨンと、同じヴィンテージのシャーヴのエルミタージュが並び、
両者ともに同じくブルゴーニュ的フィネスと、
この世のモノとは思えないほどの見事なブケを見せてくれた。

そしてまずはパヴィヨンだ・・・



このワインはジャン・ルイ・シャーヴのものより、未だ若々しく、健全で、将来がある。
果実は充実しており、濃密で、豊満で、噛めるが如しだ!

ブラックベリーのリキュール、完熟カシスに、プルーンのアロマ。
そこに紫の花のエッセンス、リコリス、カカオ、加えてタールにダージリンのアクセント♪
全ての香気は、練れて、官能的な豊かさと、広がりを持って迫り来る!

そして総体的な果実のバランスはブルゴーニュ的な構成を見せる。
ある意味、ウットリとしつつも、料理がなくとも、このワインだけで付き合える代物・・・

極上の、極め付きのエルミタージュ♪
お見事の一言・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

92’ですが、この値段↓