勤労感謝の日。毎日が日曜日となってからは、サラリーマン時代は楽しみでならなかった祝日も、だんだんと縁遠くなってきた。以前、祭日には、どこの家でも日の丸の旗を入り口付近に掲げていたものだが、最近では随分と少なくなった。因みに我が家のある団地では、日の丸の旗をトンと見ない。
毎年やってくるこの日、11月23日は私にとって忘れられない。終戦の翌年、昭和21年11月23日は、新しい「日本国憲法」が公布されたお祝の日だったが、その日、父はこの世を去った。享年37歳。
当時10歳だったわたしだが、いまもその日のことを、昨日のことのようにはっきりと思い出す。だが、父のことは断片的にしか覚えていない。
小高い丘の上に建つ父と母の眠るお墓に、久しぶりにお花を供えることとしよう。