今年の言葉を反映した流行語大賞が、自国開催のワールドカップで8強入りを果たした日本代表のスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」と発表された。ルールも知らない「にわかファン」の私だが、発表を聞いて嬉しくなった。それにしても、連日、流行語に劣らぬ新語が政治の世界で飛び交っている。
今、市井を賑わせている「桜を見る会」。何を隠そうとしているのか、首相をはじめ、与党議員、それに官僚までが「ONE TEAM(ワンチーム)」。隠そう隠そうとする気持ちが先立ち質問を受けた官房長官はもとより官僚の答弁は、辻褄の合わないチンプンカンプンの創作新語。珍語としか言いようのない、落語にも紛う珍語の連発にはうんざり。
公文書は廃棄し電子化されれば公文書ではない。森友問題、首相夫人は「私人」と閣議決定しながら、さくらの会の推薦枠は公人。記憶にないは常とう語。資料がない。廃棄した。と多士済々。
今年の言葉を反映する流行語大賞に政治部門を設けてはいかが。思わぬ流行語に出会うかも。
何事も真実はただ一つ、隠さなくても証拠の品があれば、物事は簡単に解決する。電子化された参加者名簿か、ホテルでの宴会費の領収書を示せばよい。与党に求めるのはそのことだけ。
与党は今国会延長も予算委員会の開催も拒んでいる。三権分立の一つ、国会の権威はどこへ行った。このまま臨時国会が閉会すれば、来年の通常国会で、首相の出席する予算委員会で、集中審議を行うことが大切だろう。