朝日新聞の朝日川柳をお借りした。「モリカケと同じ根に咲く八重桜」。妙を得た川柳と感心した。
「桜を見る会」について、記者団の取材に応じた安倍晋三首相は、お得意の「丁寧な説明」に終始したが、何一つ、証拠は示さず口だけの説明だった。20分を超えるやりとりで強調したのは、政治 資金の面などで法的な問題はない、という。ツアーの宴会費5000円の妥当性も主張されているが、ホテル側とかわした、宴会費についての領収書は必ず受け取っているはず。領収書を公開すれば、この問題はすぐにでも解決できるはず。記者団に対する口だけの説明で疑問は解消されるとは笑止千万なこと。
野党は首相の出席する予算委員会を開催し、首相の「丁寧な説明?」を求めているが、自民党執行部では予算委員会の開催に応じる気配もない。
「口だけの丁寧な説明」・「資料は出さない(廃棄した、記録がない)」・「説明の場を設けない」の自民党3原則。それで問題は解決しない。森友学園や加計学園問題も「桜を見る会」の構図と全く同じ。モリカケは、時の流れとともに終わったと政府は考えているようだが、国民は決してそれを許さない。
「桜を見る会」について、公の場で首相の証拠を添えた「丁寧な説明」を、国民の一人として強く求めたい。要は首相が国の予算を私物化したかが疑われているからだ。