「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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本日午後三時からおこなうイベント提案がありました。ご紹介します。

2011-06-01 13:27:47 | 福島第一原発と放射能

渋谷の会で若い人達から提案された事を受けて、
自宅やオフィス、どこでも、皆さんのいる場所でできるイベントです。

主人公は皆さんです。

本日のイベントタイムは
一応ティータイムの午後三時からということですが、
あすの朝までならよいとおもいます。
まずは、メールやツィッター、さらにはブログ、他のSNSなどで、
この震災と原発事故から三ヶ月になる
「6月11日」のことを、あなたの大切な人や
いろんな友達にできるだけ呼びかけましょう。

内容は、皆さんの一人一人の想いがこもったメッセージでよいとおもいますが、

①「6月11日(土)午後から官邸や国会周辺に、お散歩しましょう」

②「黄色のリボンや黄色の帽子など黄色の物を身につけましょう」
  

 という二つの事だけは、必ず入れてもメールやツィッターやブログや他のSNSなどで呼びかけるのがこのイベントです。午後三時のお茶を飲みながらでもよいですし、深夜でも構わないでしょう。皆さん都合もあるとおもうので、忙しい人も、きょうのうちには、一緒にやりましょう。それでは。


全国の原発廃炉を前提に、新たな政治的ムーブメントが必要です。

2011-06-01 03:24:42 | 福島第一原発と放射能

 「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」が発足したそうです。たちあがれ日本の 平沼赳夫代表が会長に。自民の森喜朗元首相と民主党の 石井一副代表が顧問だそうです。二十数人もいるそうです。びっくりしました。「論外」と言う事が、この人々には全く分かっていないようです。もう一度いいます。「論外」。時代の流れも、この人々は全く読めない人々である事が、はっきりわかります。はっきりと。

 何度も書きますが、「段階的に、全ての原発を廃炉にする」しか解はありません。

 3.11、震災と放射能でハッキリしているのは、共同体の崩壊です。まだ津波の方が、亡くなる人はいるし、建物はなくなるが、残った人の心の絆がある。共同体の再興は可能。放射能は、ほぼ人は死なないし、建物はそのまま。ただし、人の心を壊すし、つながりも切れる。本質的な再生は不可能。そういう場所に住み続けるのかどうかという選択を迫られるのです。こんな根源的なコミュニティの瓦解をまたおこすべきではありません。その致命傷は、かなりの地域に広がります。

 当面は、節電をしながら、「火力増設」「天然ガス」しか僕には回答はありません。「風力」「地熱」「太陽光」、部分的にしか成立しません。「風力」は周辺トラブルも多いです。部分的には利用すべきですが、全面的な期待はありえません。

 また、「トリウム原発が安全」は、よく聞かされますが、現実論ではありません。やや安全度が高まるだけで、結局同じ事です。原子力の安全利用は、かっても四十年前に同じ台詞を言われた話です。再利用可能と言う耳ざわりのよい話にだまされてはいけません。「中国が取り組んでいるから、遅れる訳にはいかない」といわれますが、違います、遅れてもよいのです。エネルギー戦略と言うのは本質的には、自国の需要をまかなえればよいだけで、世界の流れに乗ることを目的にしてはなりません。自国の外交政策、国際関係上のやり取り、自国の工業生産、本当に必要な電力需要のバランス感覚で決めればよいだけの話であって、その中で解決可能な現実解を見つける作業でしかありません。

 そして、今回の現実解ははっきりしています。「段階的に、全ての原発を廃炉にする」、これしかありません。そうしなければ、日本の全てが壊滅するかもしれない、こんなあたりまえのことも、この政治家たちは理解していません。致命的です。酷い。 今回の「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」は、日本の原子力推進側の中心的な人々ですし、福島第一原発の事故について反省しない人々です。こうした政治家や事故の現実を直視しない政治家はどうしようもありません。

 こうした人々ではない、エネルギー政策の根本的転換を目指す政治家が、結集する事が望まれます。合意事項は、「段階的に、全ての原発を廃炉にする」です。こうした政治的なムーブメントがおきて、政治家たち(現職はもちろん、新しい人々も)が、何かの旗の下に集う事が必要であると僕は思います。たぶん、それは、旧来の政党の下では無理です。この放射能に対しての強い不安感が広がる中で、新たな、現実の政治テーマがたちあがってきたのです。今までにない、皆に降りかかった、切実なテーマです。こうなってくる時に、現実の政治的な解決を考えると、日本ではじめてのこのリアルなテーマを中心に、いろんな人々が、結集する必要が出てきたと僕は思います。「今回の原子力事故を再検討し、できる限り、子どもたちをはじめ、国民の安全を優先する」ことも、勿論不可欠です。こうした政治勢力ができるかぎり、速やかに立ち上がるべきです。この有事において、目先の利益にとらわれることなく、こうした新しいムーブメントにつくる人は誰なのか。どの政治家が思い切ることができるのか。どういう形で、このムーブメントを政治的に具現化させるべきなのか、私たちは大きな岐路に立たされていると思います。今回、この流れがきちんとはじまらなければ、僕は、国際社会の中で、日本に場所はなくなるかもと、本気で思っています。

 こうした中で、よくもわるくも「6.11」は、大切なメルクマールになることだけは、間違いありません。これが、どういう形で、最終的にまとまれるか、皆が意志を示す事ができるのか、とにかく、行動する必要があると思います。これほど、行動する事が求められる時が、本当にくるとは全く思いもしませんでした。日本社会では「ありえない事」が、本当にありえないのか、私たちの智恵と勇気が試されています。ここが、勘所なのです。

一人でも多くの方が参加し、行動してください。Facebookのグループ「福島第一原発を考えます」は行動する皆さんの参加を期待します。参加は→ http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863

 本日渋谷のミーティングは、場所が狭いため三十人くらいの参加となりましたが、後でいろんな活発なミーティングもできました。今回は場所柄、若い人が多く、活発な提案もいただきました。なにか、隔日くらいで初対面でいろんな人達と会っていると、どんどん発想も浮かんできます。やはり、進行スピードが早いのですね。どこまで早まるのか、ようやく、少し楽しみはじめています。

 

福島でも6/2(木)に講演会をおこないます。
 
【木下黄太氏講演会in白河】
 
木下黄太氏  の講演会が
6/2(木)より新白河駅前にて行われます。
13:30より一般の方へ開場いたします。定員50名。
直接おいでください。
 
開催場所     ホテルサンルート白河  孔雀の間
                  福島県西白河郡西郷村道南東7番地 (新白河駅前)
                  Tel 0248-24-0001
 
 
続いて福島市内です。 
 
「ジャーナリスト木下黄太さんと福島の現在を語ろう!」
 
現在の福島には、真実を伝えられないまま選択を迫られている人々が溢れ、一人一人の意見の違いもあり、まともに話し合いもできていません。そこで今回、様々な事件に対して深く掘り下げて報道活動を行っている、闘うジャーナリスト木下黄太さんをお迎えして、ジャーナリストの目線から見た福島の現状をお話し頂き、ご来場した皆様とトークセッションをし、この後の選択肢の幅を広げて行きましょう。

 

 
●日時6月2日(木)
●人数先着100名様まで
●開場時間pm18:00
●開始時間pm18:30~pm20:30(終了予定)
●会場福島テルサ/あぶくまの間(024)521-1500
福島市上町4-25
http://www.f-shinkoukousha.or.jp/terrsa/index.html

 

●参加費用お一人様300円(会場費として)
主催 梅田 
luna.1999.ume.k@gmail.com
(Facebook以外の申し込みはこのメールアドレスまでご連絡下さい。)