僕の中ではっきりと思っているのは、関東圏でもある程度健康被害が出はじめているのではないかというおそれが強まっているという事です。この懸念を書くことが、嫌というなら、正直、僕の危機感とあなたの危機感は違うという事です。僕は、一人でも多くの人が、健康被害を極力少なくなるように希望しています。だから、書いているだけです。このことについて、名前を明かして、この危機を伝える専門家はほぼいません。個別には情報提供する人もいますが、全体像が読めない中で、あいまいな言説に終始するしかありません。だから、僕は踏み込んで話しています。チェルノブイリの時に、数百キロ離れたベラルーシでおきた事柄を確認し、当時、ポーランドやドイツでどのくらい内部被曝を恐れて、対策がなされたのかを確認すると、この程度の懸念は自然な話です。なんで、何もおきないという想定をつづけようとするのか理解できません。
健康被害を極力少なくするためには、より被曝する可能性が少ない地域に移動するしかありません。避難するしかありません。避難しても、食べ物、飲み物に気をつけるしかない。そのエリアの外部線量も事前に確認するしかありません。自分の進むべき場所の安全性を確認する作業は必要です。ガレキを燃やす事に西日本で反対の声がおきていることもポイントです。「人はうけいれるけどガレキは受け入れない」というスタンスだと思います。
最近、僕に直接連絡を取る人たちの大半は、実は避難する事は決めている人が多くて、その人たちの一番の質問は「どこに逃げれば安全か」という問いかけに変わってきました。どこまで逃げれば安全なのかの確認、そして「本当に安全な場所は海外しかない」という最終見解を持ちながらも、落ち着き場所を探している様子です。少しでも安心して暮らしたいという強い願望はよくわかりますし、女性がその思いを強くもっているのは、とても理解できる話です
僕は、本音で、東京にとどまっている人が、どうして、そのままとどまることを選択するのか、僕にはわからなくなっています。いろんなことがありますが、「なぜ、あなたは東京にいるのです。」と尋ねたい衝動に駆られています。