2号機は作業だからまだしも、今度は制御できていない話です。4号機のプールは前から漏水もあり、かなり懸念されています。米軍関係では、このプールの底が抜けるのではないかという懸念が当初から続いています。しかも、建屋が傾いています。もともと、ものすごく危ないのです。恐らく使用済み燃料プールの水が、沸騰していて、水位が大幅に下がっていて、つながっているピットの水が横に移動しているだけです。ピットの強い放射線なんかどうでもいいです。使用済み核燃料プールが、状況が厳しくなっていると考えるべきです。生身の核燃料が反応していて、水が保てるかどうかという状況でしょう。線量が高い状況でしょうから、作業は難しい。従来から水を入れていたのにこの状況になっているのは、何かの危機的状況を推測すべきです。ピットの方に、報道のポイントをずらす、つまりプールのむきだし核燃料の危険から、東電が国民をめくらまそうとする感覚もみうけられます。
この4号機の使用済み燃料が、本当にプールの水位が下がりきり、完全にむきだしになると、ものすごく高い線量の放射性物質がでていく可能性も否定できません。とにかく、風向き、モニタリングポスト、ガイガー隊の数字を気にしてください。1マイクロや2マイクロの数字が出たら、すぐに逃げてください。
============================================
4号機建屋機器から強い放射線か 水位低下、遮蔽されず
東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋上部にあり、機器を水に漬けて保管している「ピット」という場所の水位が低下、水による放射線遮蔽効果がなくなり、露出した機器から強い放射線が出ている可能性が高いことが19日、分かった。
4号機は地震発生時に定期検査中だったが、地震と津波で冷却機能が失われ、使用済み燃料プールの水が燃料の熱で蒸発して水位が低下。プールにつながるピットの水位も低下したとみられる。
東電は「4号機の建屋周辺の放射線量は特に高くなく、外部への影響はない」とするが、今後、この付近で作業する場合に備えて水位を上げるため、19日から水の注入を始めた。
2011/06/19 18:39 【共同通信