「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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要注意:4号機の危機はさらに深刻。プールの使用済み核燃料が危ない。

2011-06-19 23:12:37 | 福島第一原発と放射能

 2号機は作業だからまだしも、今度は制御できていない話です。4号機のプールは前から漏水もあり、かなり懸念されています。米軍関係では、このプールの底が抜けるのではないかという懸念が当初から続いています。しかも、建屋が傾いています。もともと、ものすごく危ないのです。恐らく使用済み燃料プールの水が、沸騰していて、水位が大幅に下がっていて、つながっているピットの水が横に移動しているだけです。ピットの強い放射線なんかどうでもいいです。使用済み核燃料プールが、状況が厳しくなっていると考えるべきです。生身の核燃料が反応していて、水が保てるかどうかという状況でしょう。線量が高い状況でしょうから、作業は難しい。従来から水を入れていたのにこの状況になっているのは、何かの危機的状況を推測すべきです。ピットの方に、報道のポイントをずらす、つまりプールのむきだし核燃料の危険から、東電が国民をめくらまそうとする感覚もみうけられます。

 この4号機の使用済み燃料が、本当にプールの水位が下がりきり、完全にむきだしになると、ものすごく高い線量の放射性物質がでていく可能性も否定できません。とにかく、風向き、モニタリングポスト、ガイガー隊の数字を気にしてください。1マイクロや2マイクロの数字が出たら、すぐに逃げてください。

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4号機建屋機器から強い放射線か 水位低下、遮蔽されず

東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋上部にあり、機器を水に漬けて保管している「ピット」という場所の水位が低下、水による放射線遮蔽効果がなくなり、露出した機器から強い放射線が出ている可能性が高いことが19日、分かった。

 4号機は地震発生時に定期検査中だったが、地震と津波で冷却機能が失われ、使用済み燃料プールの水が燃料の熱で蒸発して水位が低下。プールにつながるピットの水位も低下したとみられる。

 東電は「4号機の建屋周辺の放射線量は特に高くなく、外部への影響はない」とするが、今後、この付近で作業する場合に備えて水位を上げるため、19日から水の注入を始めた。

                                                     2011/06/19 18:39   【共同通信


二号機の二重扉開放はきょう午後八時ごろから。風向きとモニタリングポストに注意してください。

2011-06-19 18:07:49 | 福島第一原発と放射能

 二号機の二重扉は、きょう午後八時ごろから開放します。モニタリングポストの数値、福島や茨城、近隣のモニタリングポストの数値、全国のガイガー隊の数値、風向き、降雨の有無は、今晩遅くからあすにかけて、福島はもちろんのこと、関東や東北エリアでは少なくとも警戒してください。万が一、モニタリングポストやガイガーの数値が1マイクロから2マイクロの数字を出す事があれば、もちろん逃げてください。

 こういうことを書くとまた騒ぐ人がいますが、ヨーロッパならメディアが事実を伝えるだけでなく、注意を呼びかける類の話です。そんな当たり前のことも分からず、危険が絶対にないと思い込みたい人は、僕には全く理解できません。

 とにかく、注意する事を注意する。異変がおきれば、退避する事は鉄則です。

 

ある程度被曝しているエリアの人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に逃げるべきだと僕は思います。優先順位は「逃げる」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。

 

 

チェルノブイリから、ベラルーシやドイツなどでおきたことを確認して下さい。

2011-06-19 03:32:48 | 福島第一原発と放射能

 チェルノブイリの事故の時にヨーロッパに旅行中に被曝した日本人女性の話をその親族から伺いました。その伺った内容をメールしてもらいました。

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新婚旅行はハンガリー、ポーランド、チェコ、東ドイツ。 (そのときにチェルノブイリがおきる。 )
   
ハンガリーで雨に濡れた。晴れていたのに急に雨が降ってきた。     
     
ホテルに戻り、乾いたブラウスを見たらグレーのシミがポツポツと沢山跡が残る。     
     
2年後妊娠、異常があり、チェルノブイリの被爆ではないかと診断。     

     
     
甲状腺、子宮、目、爪、皮膚、髪の毛など多機能で具合が悪い。     
     
皮膚感覚が敏感で、放射能が大阪に来るのがわかったそうです。     
     
目の周りが赤くなるそうで、確かに赤かったです。     
   
     
     
彼女が言うには、(正しいかどうか分かりませんが・・)     
     
外気に触れる肌にはいつも日焼け止めクリームを塗って(皮膚と放射性物質の間に膜を作るそうです)     
帰宅したらアルコールティッシュや清浄綿で手や顔も拭くそうです。     
     
とにかくこの先何年も何十年も雨には濡れない。     
     
汚染された地域の食物、たとえペットボトルの水でさえ、製造地が汚染された場所なら     
買ってはいけない。     
     
これから買い物に行ったら輸入品を買う事。     
     
子供は特に女の子を注意する。     
男の子は多少精子の数が減るかもしれないが、次から次へと作られる。だが女の子は違う。 
持って生まれたものが変わらない。     

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 チェルノブイリの影響は、東欧で旅行していた日本人にも大きく影響が出ている話です。怖いです。
 そして、当時のベラルーシと東京はあまりかわらないとも聞きます。核種の種類が東京の方が多い可能性があります。チェルノブイリはセシウム137が多い可能性があり、今回の僕らの土壌調査の一部結果をみると、セシウム137と134が等量、出ている感じです。そして、都内の地面で様々な核種が落ちているということは、当然、福島、茨城はもっとひどい状態です。こうすると、こうしたエリアの食べ物がまわる関東は、内部被曝の危険性はかなり高くなっています。もしかすると、東京はベラルーシよりもひどい内部被曝型になっている可能性もあります。
 
 ちなみに、ベラルーシで子どもは七割近く病気があり、染色体異常、IQの大きな低下もおきています。現在も、女性は甲状腺ガンが、かなり増加していると聞きます。当時、ベラルーシの若い女性は、着床しないため子どもが生まれない、不妊、流産の増加が出ています。
 
 ドイツ、ベルリンでもいろんなことがおきています。内部被曝をとめるために、このときのドイツの人達がいろんな対応をしています。ドイツ政府が当初ひどい対応をしていたこともあります。このへんのことは日本人女性ジャーナリストが書いた「ベルリンからの手紙」(八月書館)をお読みになればよくわかると思います。たぶん絶版なので、図書館でお読み下さい。1500キロ離れたドイツで、どの程度防御していたのかは、日本国内のすべての女性に参考になると思います。普通のレベルの対応では被曝は防げません。
 
 ある程度被曝しているエリアの人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に逃げるべきだと僕は思います。優先順位は「逃げる」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。