「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【僕の疑問】福島県知事選挙に、どうして菅谷松本市長擁立を考える政治勢力がいないのだろうか?

2014-09-01 01:49:45 | 福島第一原発と放射能

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 現職が出馬しない方向で考えている、福島県知事選挙は、このままならば、自民党が立てた候補がどういう人でも、そのまま当選する勢いと思います。

 そして、いろんな人が出馬に向けて会見をしていますが、現実に当選可能性が低い人が多く出ている状態で、奇妙な自己主張をされるため、もしくは自己顕示欲の発露の為、更に言えば、何か違う目的のために出ているとしか思えない人が多く出ているような感覚で受け止めています。

 「被曝回避」的にニュアンスを口にしているから、信頼が置けるレベルの人間かどうか、精査せねばなりません。僕が、その人物の書いていることを一見して、「ありえんな」と思い、Facebookグループ「福島第一原発を考えます」参加申請でおかしなことがあって、拒否したような人が、県知事選挙に出馬している状態を見て、なんなんだこのイカレた話はと、おもっています。

 勿論、東京都知事選挙などでは、売名目的の出馬は多いものですが、地方の県知事選挙では、そういう出馬は本来は少ないです。今回の福島県知事選挙は、しかしそういう場に成り下がっている状態です。こういうことが、3.11.以後の福島が、以前の福島とは全く様相を異にする状況であることをはっきりと照らし出していると僕は強く感じています。

 こうした中で、どういう人材に出馬してもらうのが一番良いのでしょうか。

 僕は特に福島に縁故も無いですし、この被曝問題から考えて、傍から言っているだけのこととお聞きください。

 今回の出馬予定者の中に、医師が2人います。そのうち一人は、他県自治体の首長経験者で、医師で、さらに被曝問題にも、見解がおありのようです。こうした人材がなぜ出馬されようとするのか。

 この放射能の問題が起きていて、なにを推進側が誤魔化しても、健康懸念が続くことには変わりなく、その問題には、医師という立場の人がコミットメントするのが、一番イメージ的に有効である気がするからだと僕は思います。

 実質、そうであるのかどうかということよりも、イメージ戦略としては利点は大きい。しかも、自治体首長経験者だから、当然のことながら、一定程度は政治的手腕もあると考えられます。こうした人材は、やはり今回の福島県知事選挙で、最も望まれる人材と思います。

 もう少し言います、国が相当締めつけて、一体として動いている福島県立医大の状態も、県知事が変われば、状況は一変する可能性は否定できません。だって、県立医大ですから、大きな意味では知事の監督下になります。

 そういう観点で考えると、実は被曝問題に知見があって、なおかつ自治体首長の経験がある人(もしくは国政レベルで政治家として活動歴のある人)は望ましいです。

そして、その人が当選可能性がある知名度があれば。

最後の当選可能性がある知名度というポイントで、殆どの人は可能性がありません。現在、出馬予定の方も、ここのポイントのクリアは相当に難しいだろうと、僕は思います。

こういう人材はどこかにいないものでしょうか。

1人います。

 松本市長、菅谷昭氏です。医師で、チェルノブイリ救援で最も著名な彼の擁立を、どうして考える政党や政治勢力がないのか、僕は不思議でなりません。

現職の松本市長ですから、ハードルは高いと思います。しかし、彼の過去の言説、チェルノブイリへの取り組みを考えると、この話は本人は受け止める可能性はあると思います。ご本人の意向は確実には分りませんが、そういう政治的振る舞いに関しては、理解可能な方と仄聞しています。

△チェルノブイリを実際に現場経験

△松本市というそれなりのレベルで市長としての行政を二期以上経験

△テレビ番組などの出演でも世間的に著名

こういう人物は他には存在しません。

ネットも含めて、こういう指摘をする人がどこにもいないことが不可思議です。

なんというか、福島でもネットでも、この被曝問題に関してまともな思考が日々減ってきている感覚を強く感じている僕は、こういうあたりまえの選択肢があがってこない状態に、日本の閉塞感を強く感じています。

こういう閉塞感から、実は日本は終わっていくのでしょうし、福島県知事選挙がその閉塞のままに終焉していくのか、すこしは何かが変化していくのか、じっと見ていないとならないとは思います。

とりあえず言わない人ばかりなので、こういう時に僕は一言は言っておきますので。

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