20日に中国で、例によって奇妙な記事が掲載された。IOC総会での滝川クリステルさんのプレゼンテーションに対する反論で「日本人が拾った財布を届けるのは容赦のない法律があるからだ」という内容だった。7日のプレゼンになぜ今頃、と不思議に思うが、これは薄熙来氏に対する半分でっち上げとも思える厳罰を正当化するためのものだろう。秩序を守るためには厳罰で対処するしか無いという昔ながらの法家そのままの発想だ。
ところで我々日本人は本当に「容赦のない法律があるから」拾った財布を警察に届けるのだろうか。恥ずかしながら私は遺失物等横領罪の罰則を知らず、この記事で初めて1年以下の懲役または10万円以下の罰金であることを知った。これが「容赦のない法律」なのだろうか。中国こそ容赦のない法律だらけの国であり、毎年桁違いの数の死刑を執行している野蛮な国なのではないだろうか。
罰則が10万円以下なのだから、10万円を拾ったなら多分ネコババしたほうが得だろう。面倒な手続きも要らないし、バレることなど殆んど無かろう。それでも大半のお金が警察に届けられる。
これは日本人が優しいからだろう。落とした人が困っていることは誰にでも分かるだけに不正な収入を潔しとはしない。大体、被災者のために寄付をする人が、他人が落とした財布、言い換えれば被害者になった人の財布をネコババするものだろうか。
こんな記事が掲載されるのは中国ではマナーやモラルが軽視されていることの表れだ。中華帝国以来の性悪説に基く厳罰主義と恐怖政治以外では秩序を守れないと政府もマスコミも信じているからだ。中国の文化レベルは呆れるほど低い。何と情けない非文明国であることか。権力者が悉く「徳」を欠いているから13億の人民がそれを模倣しているとは考えないのだろうか。
ところで我々日本人は本当に「容赦のない法律があるから」拾った財布を警察に届けるのだろうか。恥ずかしながら私は遺失物等横領罪の罰則を知らず、この記事で初めて1年以下の懲役または10万円以下の罰金であることを知った。これが「容赦のない法律」なのだろうか。中国こそ容赦のない法律だらけの国であり、毎年桁違いの数の死刑を執行している野蛮な国なのではないだろうか。
罰則が10万円以下なのだから、10万円を拾ったなら多分ネコババしたほうが得だろう。面倒な手続きも要らないし、バレることなど殆んど無かろう。それでも大半のお金が警察に届けられる。
これは日本人が優しいからだろう。落とした人が困っていることは誰にでも分かるだけに不正な収入を潔しとはしない。大体、被災者のために寄付をする人が、他人が落とした財布、言い換えれば被害者になった人の財布をネコババするものだろうか。
こんな記事が掲載されるのは中国ではマナーやモラルが軽視されていることの表れだ。中華帝国以来の性悪説に基く厳罰主義と恐怖政治以外では秩序を守れないと政府もマスコミも信じているからだ。中国の文化レベルは呆れるほど低い。何と情けない非文明国であることか。権力者が悉く「徳」を欠いているから13億の人民がそれを模倣しているとは考えないのだろうか。