残念ながら大阪都構想は頓挫した。
大阪を離れて2年半になるので最近の状況はマスコミに頼るしか無いが、非常に気になるデータがある。どの出口調査でも20代から50代までは総ての年齢層で賛成が上回り、60代で逆転し、70代では圧倒的に反対が多かったようだ。この極端な世代間格差は一体何なのだろうか。まるで「都」になれば高齢者だけが損をするかのような偏り方だ。
朝日新聞によると反対理由は①住民サービスの低下36%②橋下市長の政策だから26%、とのことだ。これも奇妙な話だ。大阪都になれば住民サービスが低下するとなぜ判定できるのだろうか。どうなるのか分からないことが理由になる筈が無い。
これは昨年8月に敬老パスを廃止したことに対する怒りではないだろうか。それまで70歳以上の老人には市営地下鉄と市バスの無料乗車券が配布されていたが、それを1回当り50円に変更した。これを住民サービスの低下と捕えたのだろう。
常識的に考えれば1回当り50円の負担で済むことでも充分な老人サービスだと思う。しかし0が50円になることによる被害者意識は、50円が100円に変わることとは比較にならないほど大きい。これが致命傷になったのではないだろうか。
老人同士の四方山話を聞いていると我儘の言い放題だ。年金が少ないとか医療費をタダにせよとか自分勝手な主張ばかりだ。全体としてどうあるべきかなど全く考慮せずに自分の利益だけを主張する。福祉という美名の元で老人の我儘が容認されている。
人間は「パンとサーカス」のローマ時代から全く進歩していないようだ。一旦手に入れた特権はすぐに当然の権利に変わる。権利を侵害する者は「悪人」だ。老人がこんな姿勢だから国が破綻しそうになってもバラマキ行政をやめられない。もし「老人の消費税免税」を謳うポピュリズム政党が現れたらそれなりに支持を集めるのではないかと心配になる。
生意気だが橋下市長に伝えたい。大阪都構想は市民に否定された訳ではない。否定されたのは無料パスという誤った制度を廃止したことだ。正しいことをやったからこそ70歳以上の老人の怒りを買った。政治家は正しいことをしてはならない、人気取りに終始せねばならない。こんな馬鹿馬鹿しい仕事から解放されてさぞかしせいせいしていることだろう。
以上は余所者の勝手な推理だ。大阪市民の本音を知りたい。
大阪を離れて2年半になるので最近の状況はマスコミに頼るしか無いが、非常に気になるデータがある。どの出口調査でも20代から50代までは総ての年齢層で賛成が上回り、60代で逆転し、70代では圧倒的に反対が多かったようだ。この極端な世代間格差は一体何なのだろうか。まるで「都」になれば高齢者だけが損をするかのような偏り方だ。
朝日新聞によると反対理由は①住民サービスの低下36%②橋下市長の政策だから26%、とのことだ。これも奇妙な話だ。大阪都になれば住民サービスが低下するとなぜ判定できるのだろうか。どうなるのか分からないことが理由になる筈が無い。
これは昨年8月に敬老パスを廃止したことに対する怒りではないだろうか。それまで70歳以上の老人には市営地下鉄と市バスの無料乗車券が配布されていたが、それを1回当り50円に変更した。これを住民サービスの低下と捕えたのだろう。
常識的に考えれば1回当り50円の負担で済むことでも充分な老人サービスだと思う。しかし0が50円になることによる被害者意識は、50円が100円に変わることとは比較にならないほど大きい。これが致命傷になったのではないだろうか。
老人同士の四方山話を聞いていると我儘の言い放題だ。年金が少ないとか医療費をタダにせよとか自分勝手な主張ばかりだ。全体としてどうあるべきかなど全く考慮せずに自分の利益だけを主張する。福祉という美名の元で老人の我儘が容認されている。
人間は「パンとサーカス」のローマ時代から全く進歩していないようだ。一旦手に入れた特権はすぐに当然の権利に変わる。権利を侵害する者は「悪人」だ。老人がこんな姿勢だから国が破綻しそうになってもバラマキ行政をやめられない。もし「老人の消費税免税」を謳うポピュリズム政党が現れたらそれなりに支持を集めるのではないかと心配になる。
生意気だが橋下市長に伝えたい。大阪都構想は市民に否定された訳ではない。否定されたのは無料パスという誤った制度を廃止したことだ。正しいことをやったからこそ70歳以上の老人の怒りを買った。政治家は正しいことをしてはならない、人気取りに終始せねばならない。こんな馬鹿馬鹿しい仕事から解放されてさぞかしせいせいしていることだろう。
以上は余所者の勝手な推理だ。大阪市民の本音を知りたい。