私は余命数か月らしい。食道にできた癌が動脈と肺に浸潤しているために食道と肺の間に小さな穴が開きそれが肺炎を起こしているとのことだ。動脈や肺の壁が癌細胞になってしまえば癌を取り除けない。癌の破壊がそのまま動脈や肺の破壊になってしまうからだ。
治療不可能ということでステントによる延命を勧められたが放射線治療を受けることを敢えて選んだ。仮に放射線によって癌細胞だけを殺せれば正常細胞が増殖して小さな穴を埋めるという可能性が少しだけあるからだ。しかしそう上手く行くとは考えられず、多分、治療開始から2・3週間後には肺炎を悪化させることによって死期を早めることになるだろう。それでも座して死を待つよりはマシだと判断した。
近々この世を去る私にできることは何だろうか?できるだけ多くの良いものをこの世に残すことだろう。そのためにはたとえ低下した知力を使ってであろうとも精一杯努力して少しでも有益な記事を書き残したい。今後、更に知力の低下や性格の劣化も起こるだろうが、人間としての尊厳性も失いたくない。
80歳まで遊んで暮らすつもりでいたから私の遺産は妙に多い。妻子を持たない私にできることは兄弟に少しでも多く残すことだろう。医療費はやむを得ないが、できるだけ無駄遣いを避けて少しでも多く残したいと考えている。何しろ三途の川の渡し賃はたった6文だそうだ。
退職後、一人暮らしの母を助けるために、住み慣れた大阪を離れて帰郷したつもりだったが、最後の数か月はすっかりお荷物になってしまった。何とも不本意な結末だ。憧れだった「老春」も果たせなかったのだから、人生とは全く計画通りには進められないものだ。
治療不可能ということでステントによる延命を勧められたが放射線治療を受けることを敢えて選んだ。仮に放射線によって癌細胞だけを殺せれば正常細胞が増殖して小さな穴を埋めるという可能性が少しだけあるからだ。しかしそう上手く行くとは考えられず、多分、治療開始から2・3週間後には肺炎を悪化させることによって死期を早めることになるだろう。それでも座して死を待つよりはマシだと判断した。
近々この世を去る私にできることは何だろうか?できるだけ多くの良いものをこの世に残すことだろう。そのためにはたとえ低下した知力を使ってであろうとも精一杯努力して少しでも有益な記事を書き残したい。今後、更に知力の低下や性格の劣化も起こるだろうが、人間としての尊厳性も失いたくない。
80歳まで遊んで暮らすつもりでいたから私の遺産は妙に多い。妻子を持たない私にできることは兄弟に少しでも多く残すことだろう。医療費はやむを得ないが、できるだけ無駄遣いを避けて少しでも多く残したいと考えている。何しろ三途の川の渡し賃はたった6文だそうだ。
退職後、一人暮らしの母を助けるために、住み慣れた大阪を離れて帰郷したつもりだったが、最後の数か月はすっかりお荷物になってしまった。何とも不本意な結末だ。憧れだった「老春」も果たせなかったのだから、人生とは全く計画通りには進められないものだ。