以前から気になっていたことがある。コンビニなどの店員がレジスター機を過信していることだ。1,000円の商品を買って10,000円札を出したところ99,000円のお釣りを渡されたという話がある。10,000円を100,000万円と誤登録したことが原因だが、1万円札が釣り銭に使われる筈が無いことにさえ気付かないところに薄気味悪さを感じる。
あるいは200円程度の商品を買って数千円請求されたこともある。レジスター機がそう表示したからだ。これは商品登録時のミスなのだが気付かずにそのまま請求する。レジスターを盲信して考えない店員が増えている。
こんな経験もある。500円の商品を買って1,000円出したところ、店員は電卓でつり銭の計算をした。日本人の計算力はここまで落ちたのかと呆れた。
今でこそ絶大な信頼を得ている電卓だが、普及し始めた頃の信頼度は余り高くなかった。時々誤作動があってとんでもない数字が表示されたからだ。だから私は、足し算と引き算は算盤(ソロバン)で、掛け算と割り算は電卓で、と使い分け、嘘のような話だが検算は算盤に頼ったものだった。
店員がレジスター機や電卓を無条件に信じている姿に不安を感じたものだが、案の定これに付け込んだ詐欺が現れた。釧路市のホームセンターで、テレビの入った箱にスピーカーのバーコードを貼り付けて価格を誤魔化すという手口だ。呆れたことに27,000円のテレビが1,400円と表示されても店員は全く疑わずにレジで清算させたそうだ。これがアナログの値札であれば流石に気付くだろう。しかし彼らが神とも崇めるレジスター機によるお告げだったからこそ鵜呑みにされた。
機械盲信は怖い。人が計算する時、予め予測をするからそれと懸け離れた数字であれば疑う。だから人力である限り99,000円のお釣りなど起こり得ない。機械に使われているから明らかに奇妙な数字でも盲信する。
コンピュータによるシミュレーションに基づく、と言われると有難がって鵜呑みにする人が少なくないが大半はかなりいい加減な資料だ。シミュレーションのための変数など簡単に操作できるから都合の良い結論に導くことなど難しくない。シミュレーションにおいて、釧路市でのバーコード詐欺のような手法が使われることはよくある。計算そのものは正しくても基礎データが誤っていれば誤った結論が導かれる。それをチェックできるのは人間だ。機械は使うものであって、人が機械に使われてはならない。機械が出した結論であれマスコミが報じる情報であれ、無批判に鵜呑みするような盲信は危険極まりない。
あるいは200円程度の商品を買って数千円請求されたこともある。レジスター機がそう表示したからだ。これは商品登録時のミスなのだが気付かずにそのまま請求する。レジスターを盲信して考えない店員が増えている。
こんな経験もある。500円の商品を買って1,000円出したところ、店員は電卓でつり銭の計算をした。日本人の計算力はここまで落ちたのかと呆れた。
今でこそ絶大な信頼を得ている電卓だが、普及し始めた頃の信頼度は余り高くなかった。時々誤作動があってとんでもない数字が表示されたからだ。だから私は、足し算と引き算は算盤(ソロバン)で、掛け算と割り算は電卓で、と使い分け、嘘のような話だが検算は算盤に頼ったものだった。
店員がレジスター機や電卓を無条件に信じている姿に不安を感じたものだが、案の定これに付け込んだ詐欺が現れた。釧路市のホームセンターで、テレビの入った箱にスピーカーのバーコードを貼り付けて価格を誤魔化すという手口だ。呆れたことに27,000円のテレビが1,400円と表示されても店員は全く疑わずにレジで清算させたそうだ。これがアナログの値札であれば流石に気付くだろう。しかし彼らが神とも崇めるレジスター機によるお告げだったからこそ鵜呑みにされた。
機械盲信は怖い。人が計算する時、予め予測をするからそれと懸け離れた数字であれば疑う。だから人力である限り99,000円のお釣りなど起こり得ない。機械に使われているから明らかに奇妙な数字でも盲信する。
コンピュータによるシミュレーションに基づく、と言われると有難がって鵜呑みにする人が少なくないが大半はかなりいい加減な資料だ。シミュレーションのための変数など簡単に操作できるから都合の良い結論に導くことなど難しくない。シミュレーションにおいて、釧路市でのバーコード詐欺のような手法が使われることはよくある。計算そのものは正しくても基礎データが誤っていれば誤った結論が導かれる。それをチェックできるのは人間だ。機械は使うものであって、人が機械に使われてはならない。機械が出した結論であれマスコミが報じる情報であれ、無批判に鵜呑みするような盲信は危険極まりない。