フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

車椅子で行くフィリピン・ボラカイ島とフィリピンの家族

2012年02月08日 03時13分52秒 | フィリピン親戚との関わり
主人の父は89才、父は87才。お二人ともまだお元気なんですが、スタスタ歩く義父と比べ、ずっと主婦をして家に閉じこもっていた義母は足腰がすっかり弱く、旅行に行くのも難儀。家の中では車椅子もそんなには必要としていませんが、飛行機に乗ったり、レストランでも歩く距離が長くて、つかまる場所がない、段差が大きいと歩ききれません。

最近ではずっと続いている咳もまだ治らずお辛そうだし、食欲が落ちてる時もあるんですよね。

そんな主人の両親、ボラカイ島に行った事がなかったんです。ボラカイ島ってアメリカの有名な俳優や女優がお忍びで遊びに来るフィリピンでは有名な観光スポットなんですが、ボラカイ島の困った点は殆どの場合、船着き場が砂浜で橋桁がないので、私たちも飛行機に乗る時からビーチサンダルで行かないと、最後は海の中を歩かないと島に上がれないんですよね。

なので皆がボラカイ島の話しをしていても義両親は行けず、羨ましいと思っていたんです。

そして今回、主人の4番目のお兄さん夫婦が、車椅子でも行ける手はずを整えてくれ、旅行にも同行してくれました。




(写真はフェイスブックからお借りしました)

一緒に写っているのはお義母さん専属のメイドさんです。

この後、この海用の車椅子ごと、お義母さんはジャブジャブと海に入られてました。マニラから持っていった車椅子ではなく、多分あちらで用意されていたようです。
お義母さん、とても楽しそう。本当に良かったです。

フィリピンは家族の繋がりがとても強く、お年寄りにとても親切な国だと思います。
でも外国人などで結婚などではなくてこちらに来られるとなかなか家族ぐるみのお付き合いをするのは難しい国のような気がします。外国人で騙される方も残念ですがおりますし、逆にフィリピンの方と結婚しておられる方で、家族ぐるみでのお付き合いは問題ないのですがフィリピンの家族は助け合いの精神が旺盛なので無職の親戚が自分の家に何ヶ月、何年も居候して困ったとか、突然無職になった親戚の生活費を払ってあげざるを得ないなど、現地の文化、習慣に振り回される外国人もおられます。でも実は聞いているとこの問題は外国人だと顕著に感じるのですが、フィリピン人の間でも皆が経験している困った問題なんですけどね。

家の主人の親戚はそういう頼る、頼られるを一切しないのですが、その代わり助けを求めることも一切出来ません。自分が高熱でも、デング熱にかかっても、お産でも、運転手が居なければ一人でタクシーを拾うか、運転して行くしかありません。子どもを家に置いておけなくても当時、隣に住んでいた義姉のメイドですら世話をしてくれませんでした。主人の親戚同士ではどんな緊急事態でも頼るのも駄目、頼られるのも駄目って感じでしょうか。

フィリピン語に「カンニャ・カンニャ」って表現がありますが、意味は「人それぞれ」。フィリピンの文化は一般論でこう、となかなか言えない部分も存在してるように思います。