フィリピン国際結婚・菜の花の主婦日記goo版

南国フィリピン便りー結婚しフィリピン在23年。22才長女、20才息子、9才末娘のお母さんである私の毎日ー

フィリピン大学新入生オリエンテーション

2012年05月12日 05時45分27秒 | フィリピン大学


入学手続きの翌日、新入生オリエンテーションがあって、
同じ時間に保護者のオリエンテーションもあったんです。






しかも時間はお昼の12時~5時って長~い時間。






入り口に貼ってあった奨学金や資金援助などの表。

オリエンテーションの最初の1時間半くらいはこの事についてでした。

フィリピン大学の授業料は納税証明によってランク付けされていて
一番収入があるAランクは年収が100万ペソ(175万円)以上の人。
次のBランクは確か50万ペソ(87万5千円)~100万ペソ未満、
と言う風にEランクまであって、
さらにEランクは二つに分かれていて授業料免除だけの組と、さらに月々2400ペソ(4200円)の手当が出る組になってます。


そして緊急の時に資金が必要な時、学期末に返済するという約束で3千ペソ、5千ペソなど低い利息で借りれる仕組みがあるとか、
家庭教師や試験前の補習授業は全部無料なので田舎にいる両親に落第しそうだから家庭教師代にお金を送ってと子どもが電話してきてもそれは嘘だから送らないで下さいって。

そう言えばだけど、息子が高校時代にもこの手の嘘をついて親からお金を貰ってた子がいたっけ。
多分映画見たいとか、そんな感じで悪い事に使ってるとか不謹慎なことしてたわけじゃないと思うんだけど
フィリピンの親は本当に子どもにあまりお金をあげない人が多いと思った。

過保護は凄い過保護なんだけどね。
食費すらちゃんとあげない親も確かに居た。






でね、このガイダンスのおばさん先生が司会してたわけなんだけど、
とにかくフィリピン大学のカラーって言うか
親を洗脳しようとするわけです。



例えばこんな風。

「皆さん、フィリピン大学と言う全国で一番優秀な生徒が集まる大学にようこそ!
皆さんのお子さん達がこの優秀な大学に合格され、本当におめでとうと言わせてもらいます。」


そしてね、全国でフィリピン大学の試験を受けたのは73454人だった、
全国のフィリピン大学(いくつかキャンパスがある)に合格したのは12936人で
その中でメイン校であるディリマン校に合格したのは3821人だけど新入生は約2700だと。
(この最後の数字の説明は全く理解出来なかった。何故千人も減ってるのか。私の聞き違いかも。)


そしてね、

「この大学に入ったら最低の成績を取ってても就職は引っ張りだこですよ。」

とか、

「とにかく大学を卒業することすら至難の技なのですから子ども達がプレッシャーに負けて遊んでても暖かい目で見てあげて下さい。」

とか、

「国家の奨学生の誇りを持って給料が安くても国の為に貢献する人格を育てています。皆さんもそのつもりで。」

とか言うわけ。





(福祉学科の図書室だったせいか折り鶴が天井に沢山吊ってあった)




でもフィリピン大学出身だからって自分の気に入った仕事じゃないと嫌だと就職を蹴って無職って人の話しも聞くし、
コネで入った人も知ってますしね。

フィリピン大学出身の有名な政治家とかで汚職で有名な人も大勢居ます。

皆が国の為に私欲を無くして働けないから今のフィリピンがあるように思うんですが、まあその辺突っ込むのは今は止めます。




永遠と続くように思われたオリエンテーションでした。

アカデミック・フリーダムという変な思想を持ってて、
大学には何を着て行っても、何も着て行かなくても良いという校則があるとか、
ガイダンスの先生は居るけど問題がある生徒でも自分から相談に行かなければ先生の方から生徒を呼ぶ事は決してしないとか、
どの教科をどんな順番で履修しても生徒の自由だとか、
政府への抗議デモや大学に対する運営や授業料の問題点への抗議も生徒の自由だか何でも有りだって。

なんか分からないけど私はライアン君の件があったせいか
大学生ってまだ社会に出て苦労してない生徒をそんな自信過剰に育てると後で大変なんじゃないかと思うんですが・・

俺達は自由に何でもやっていい、って感じ。







余興が2つあって、
これは最初の余興でアラビアンダンスみたいなの。







もしかしたら今流行のベリーダンスなのかな。

私は座ってるのが辛かったので(お尻に筋肉がないから痛くて)
ダンスはあまり楽しめなかったです。








保護者も母親が多いのでダンスはどうでも良いって感じで。
男性は視覚的なので楽しんだかも。








次の余興は合唱のグループ。
次の余興って言っても最初の余興から2時間後くらい。







最初の歌はソロとアカペラで彼が殆ど主旋律を歌ってたんだけど
図書室が広いし親もザワザワしてるからってマイクを使ってたんです。







でも彼の声って凄く声量があって親がザワザワしてても後ろまで届く感じだった。
本人もそれが分かって最後はマイクなしで歌ってました。

1曲目は録画出来なかったけど2曲目をアメブロに載せたので合唱に興味がある方はどうぞ。
http://ameblo.jp/gumamela/entry-11247440337.html









フィリピン大学ディリマン校の地図が何度も映し出されました。
ちなみに、私の家はディリマンキャンパスって右上に書いてある「P」の字の辺りです。
私たちが居たのは左下周辺だったので歩いて帰るのはちょっと遠かったんですが(無理ではないけど)
運転手と車を桃ちゃんが使ってたのでジープで帰りました。
虎次郎もどのジープに乗れば家に帰れるか分かったから良かった。


司会の方が

「私は方向音痴で何が何処にあるか知らないんです。ジープに乗って運転手さんに行き先を告げるのが一番簡単ですよ。」

って。


ある親が「あなたの働いてるガイダンスの事務所はどの辺ですか。」

と聞くと、

「えっと、ここからだと真っ直ぐ行って、それからちょっと行ってから右、それから暫くして左、で、ちょっと歩いて、えっと右、あ、左。」

その親はそれ以上聞かずに

「ありがとうございました。」って言ってました。




説明会の始まる時に

「フィリピン大学出身の親御さんおられますか~?」

って前列に座ってる金持ちそうな母親を指名して

「フィリピン大学は学生時代どんな事を学ばせてくれましたか?」

と質問すると、そのお母さんは

「この大学は政府のあり方と全く同じなので社会に出て政府と関わる時にとても役に立ちました。」

って。

それってはっきり言って褒め言葉じゃないですよね。
フィリピン政府や役所の職員は本当にいい加減だし、仕事はやらないし、人を振り回すし、あっちこっちたらい回しするし。

あ~なんだか新入生オリエンテーションからテンション下がった私です。







午後5時ちょっと前に親のオリエンテーションが先に終わって
最上階にある生徒のオリエンテーションを覗いても良いですよって言われて行ってみたのです。

そしたら応援団クラブが大学対抗試合などで使う応援を新入生に仕込んでいまいた。
こちらがその動画。





うちの主人に帰宅してから言うと

「フィリピン大学なんて女子の水泳以外はバスケットもびりだし、負けっぱなしだろ~」

って。

でもスポーツ選手はキャンパス内のホテルに無料で住んでるんですって。

この日、ライアン君も来ててテンション上がりまくって楽しんでましたが
息子はこういうのにはシラ~っとしてるタイプで終わったらさっさと私を見つけて

「もう行こ」

って日本語でぶすっと。

高校の同級生の知り合いも沢山居たけど誰とも話さないで帰って来ました。

「あなたのオリエンテーションって何だったの?」

と聞くと殆どクラブの説明とかだったとか。


「え~私たちは寮が14個あって殆どの寮は月に300ペソ(525円)の寮費だとか門限がどうとか、セクハラを訴える事務所の事とか永遠と聞かされたよ。
そういう説明はなかったの?」

と聞くとまたぶすっと今度は英語で

「No」


フィリピン大学って友達同士の助け合いがないと勉強も大変そうな雰囲気なんだけど
今の息子はすごく非社交的。

こんなんで大丈夫なのか。
凄く心配になりました。



いつも応援感謝します!