第3回 合唱・声楽アンサンブル交流会「歌の花かご」を聞いて来た。江別市民文化ホール「エポアホール」も初めての訪問であった。とても良いホールである。
「歌の花かご」については、その都度主宰の菅原宏先生からプログラムなどをいただき、概要は承知していたし、コンセプトがとても素敵なので密かに応援していた。
今回、アドヴァイザーとして招聘を受け、たまたまスケジュールが空いていたので、喜んで引き受けた次第である。13時30分から18時頃まで、何と予定を約60分オーバーという長丁場であったが、とても充実した内容であった。
第一部が独唱、独奏、合唱・弦楽アンサンブルなど。第二部が小・中・高生による合唱。第三部が女声・男声・混声の合同合唱であった。
第一部では、普段滅多に耳にすることの無い中学生、高校生の独唱、独奏(ふるーと)を聞くことが出来て、大変新鮮に感じた。中には、音大合格確実とさえ思う見事な演奏もあった。
第二部は、唯一小学生参加の江別太小学校の爽やかな歌声他、合計13団体の合唱を聞いた。3年生が抜けた現段階にしては、とてもレベルの高い演奏をした団体がいくつかあった。
現在は合唱同好会である学校、そして、合唱部としての歴史が比較的浅い学校の中に進境著しい演奏を聞くことが出来た。今後の成長が大いに期待できる.
合同合唱では、某指揮者の打上げ談として「30数年の合唱経験で初めて、本番のステージで合唱が止まった」というハプニングもあった。しかし、2曲目(雨)では、河村岳史君(北広島高校2年)の素晴らしいテナーソロを聞くことが出来た。
大麻高校の菅原宏先生が提唱しスタートした「歌の花かご」は次第にその輪を広げている。今回のように、かなり自由な時間設定では大幅タイムオーバーという事態が起きる。
素晴らしいコンセプトを失うことなく、円滑に会を運営するためにも一部の人、一部の学校に負担がかかり過ぎないように、組織として組み立てることが必要な段階に来ているのでは、と感じた。