咲くやこの花館といえば、1990年に開かれた国際花と緑の博覧会(通称、花博)の開催と同時に開館した国内最大級の温室です。
そして、花博で展示された「ヒマラヤの青いケシ」をみるため、長蛇の列ができたことを覚えておられる方もいらっしゃるのでは。
かく言う私も、当時並んで見に行った一人です。
そしてその時以来、ずっとここでは春夏秋冬を問わず、この青いケシを見ることができるそうです。
もちろん今回も・・・
この青いケシは、メコノプシス属のケシで、ヒマラヤ付近の高地に自生しています。
青が有名ですが、ピンク色や白の花もあり、運がよければ見ることができるそうです。
淡い水色のケシ。いいですね~
こちらでは温度と照度を細かくコントロールして開花調整し、年中展示室で見られるようにしているそうです。
このメコノプシスだけではなく、日本に自生する高山植物も常に何種類も見ることができます。
クロユリ(ユリ科バイモ属)
いつ行っても、沢山元気に咲いていてびっくりします。
レブンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)
その名の通り、北海道の礼文島に自生する絶滅危惧種だそうです。
種の保存もされているのですね。
サクラソウモドキ(サクラソウ科サクラソウモドキ属)
サクラソウ科なのに、モドキとはこれいかに・・・
こちらも、早池峰山や北海道の礼文島などにわずかに自生しているそうです。
エゾルリソウ(ムラサキ科ヒレハリソウ属)
淡い青紫色が美しい花。その名の通り、北海道に分布します。
ここからの2種類は海外の高山植物。
エーデルワイスは歌でおなじみですね。
キク科ウスユキソウ属。ヨーロッパの山で見られます。
こちらはエロディウム・バリアビレ(フウロソウ科オランダフウロ属)。
見るからにフウロソウ科で、地中海沿岸に分布するそうです。
花付きがよく、こちらもいつも咲いています。
いかがでしょうか。
実際に見たら結構テンション上がりますよ。
それにしても、職員の方々の努力には頭が下がります。
園内の説明看板や、イベントなども充実しており、近くに住んでいたら通いそうです。
(つづく)
【撮影:2020/1/5 大阪・咲くやこの花館】