京都府立植物園といえば植物生態園・・・
というくらい、生態園が好きです。
植物園のHPによると、「日本各地の山野に自生する植物を生態的にできるだけ自然に近い状態で植栽しています」ということで、
このエリアをくるくると散策するだけで、四季折々、北海道から九州までの野草や木々を見ることができます。
とはいえ、今は1月・・・
一番の端境期。
温室や花壇とは違い何もない・・・と思ったら、そんなことはありませんでした。
ミツマタ(ジンチョウゲ科ミツマタ属)
言わずと知れた、和紙の原料です。花もいいのですが、ふんわりビロードのような蕾が素敵です。
カナクギノキ(クスノキ科クロモジ属)
早春の黄色い花木といえば、クロモジ属。
なのですが、冬の時期のバンザイ冬芽も有名。
でもこの写真、バンザイというよりのけぞってる? それともストレッチ?
お次は名残のキク科・・・
少し前には色々な花が咲いていましたが、今残っているのはこちらのみ。
サンインギク(キク科キク属)です。
前にキク属シリーズを投稿したときにも出てきましたが、シマカンギクとイエギクの交雑種だそうです。
さすがに少し弱弱しくなっていますが、その風情も冬の生態園に似合っていました。
名残の花がもうひとつ。
ご存じ、シュウメイギク(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。
茶色一色の生態園の紅一点、目立っていました。
いえいえ、ピンクと言えばこちらも・・・
迷い咲きのモチツツジ(ツツジ科ツツジ属)。
野山でもよく見かけますが、ここ生態園でも一輪だけですが咲いていました。
萼を触ると、モチっ、ネバっとするので分かります。
生態園に隣接する球根ガーデンから・・・
スノードロップ(ヒガンバナ科ガランサス属)の可憐な白い花が沢山咲いていました!
白い花を出したついでに、もう一つ。
こんどは赤い花。ギョリュウバイ(フトモモ科ギョリュウバイ属)です。
今はやりのマヌカハニーはこのギョリュウバイのはちみつなんだそうです。
何もないだろうと思っていた生態園(+α)にも秋の名残、春の走りの花や蕾をみることができました。
でもそれだけではありません。
冬の真骨頂ともいうべき光景、そちらはまた明日・・・
(つづく)
【撮影:2020/1/6 京都府立植物園】