9月下旬になると、宇治川天ヶ瀬つり橋の近くに現れる光景がありました。
去年も異常気象もなんのその、ちゃんと咲いてくれてホッとしたことを記憶しています。
(その時の記事はこちら)
今年も同じ時期に見に行ったわけなのですがその結果は・・・
まあ、焦らずに白虹橋付近からスタートしましょう。
まだクサギの花が咲いていたので、目を見張りました。
例年ですと、8月には花が咲き終わり、9月に入ると綺麗な濃紺の実が見られます。
それが今年は10月が来ようとする時期にまだ咲いていました。
(ここだけではなく、いつもの道草散歩でも見ました。まだ実は見ていません。)
続いて歩いていくと・・・おっと、こちらもまだ咲いていましたね。
ヤブミョウガ(ツユクサ科ヤブミョウガ属)です。
クサギ同様、例年は花が見られるのは9月初めまでです。
実もちゃんと出来ていましたが。
ちょっと変な写真だとお気づきでしょうか。
後ろに電線が見えていますが、建物の屋根の上に生えたヤブミョウガを写した写真です。
雨が少なかったので萎れていた姿を見ていましたが、何回か雨が降って復活したようです。
もう一つ、まだ咲いてるの!?の花が。
コカモメヅル(キョウチクトウ科カモメヅル属)です。
こちらも例年9月上旬までの花なのですが、下旬にも元気でした。
単に草刈りされていなかっただけかもしれませんが、3種類重なると奇妙な気持ちになりました。
いつまでも暑いので、夏と勘違いして咲き続けているのでしょうか。
お次はいつも延々と咲き続けているので不思議ではないですが。
トウコマツナギ(マメ科コマツナギ属)ですね。
後ろに灯りのように見えているのは吊り橋の欄干の隙間です。
次からは、例年と同じように見られた花です。
イタドリの雄花です。ここのイタドリの花は毎年見ていますが美形です。
近くには、いかにも季節の花の・・・
ヨメナ(キク科シオン属)も咲き始めていました。
さて、ここからが今回の目的。さて、今年も咲いているでしょうか。
あ、赤い花が見えてきました!
岩の隙間から咲くヒガンバナ(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)は綺麗ですね~
私の予想では、近くに薄紫の花が咲いている、またはさじ型の葉がみられるはずなのですが・・・
ない、ない、ない!
期待していた花、コバノギボウシの花は全く見られません。
それどころか、生えている緑は、クズの葉やカラムシなどがわずかにあるだけ。
高温少雨の影響としか思えませんが、ガッカリです。
仕方なく、下流方向にとぼとぼ歩いていきました。
まるでブロッコリーのようなこの木々は・・・
春先に花が咲き、山全体が黄色いモコモコになっていたのを覚えておられるでしょうか。
あのシイノキの今の姿がこちらです。
川にはいつもと同じく、彫像のようなアオサギくん。片足立ちなので完全にくつろいでいますね。
ここでUターン。朝日に向かって戻っていきます。
またヒガンバナが咲いていました。
季節になると咲く花にホッとします。
もう一度しっかり確認しましたが、やはりコバノギボウシは全然見えず。
またトウコマツナギの咲く吊り橋のたもとに戻ってきました。
特に変わったものは見られませんでしたが、気持ちの良い朝のお散歩でした。
それにしても、気候変動の影響がじわじわと出てきている感じですね。
アキニレ(ニレ科ニレ属)の窓から川面を眺めながら帰路につきました。
【撮影:2024/9/23 宇治川】