昨日はプロローグということで、華やかな園芸種のユリの花やその他の花をご覧いただきました。
今日は植物生態園や希少植物エリアに咲く国産のユリの花を一挙大公開!
・・・と言うほど沢山見たわけではありませんが、やっぱり植物園といえばこれですよね~
球根ガーデン横から植物生態園に入ると・・・お~咲いています!
この距離感でもすごく濃い芳香!
緑濃い生態園の園路脇に少し重たげに頭を下げて咲いているこちらは、ヤマユリ(紅筋)。
ヤマユリの突然変異なんだそうです。
ヤマユリも豪華ですが、赤い筋が入ることでさらに華やか!
でもこの紅筋という漢字と赤い筋を見ると、ついつい筋肉もりもりを思い浮かべてしまう私です。
ちなみに、最近よくブロ友さん方の投稿でもよく見かけるヤマユリは、京都府では絶滅種。
つまり野生では全く見られなくなりました。
60年ほど前までは「エイザンユリ」というヤマユリが自生していたそうです。
今は、大切に栽培されて残っています。
そのヤマユリは、植物園会館前の鉢に植えられて咲いていました。
植物生態園にもう一種類咲いていたこちらのユリ。
たった1本、名札もありません。
ひょっとして、こちらはサクユリでしょうか。
ヤマユリのそばかすのない突然変異とのことで、伊豆諸島にのみ自生しているそうです。
もう一種類、貴重なユリが咲いています。
植物生態園ではなく、絶滅危惧種園の近くで咲いています。
見ての通り、カノコユリによく似ていますが、柱頭が少し小さくて真っ直ぐっぽいところが違うそう。
徳島、高知、長崎の山中の崖っぷちに下垂して咲くことから、崖百合と名付けられました。
でも崖がなぜタキ?
私はてっきり滝のあるような場所で垂れ下がって咲くので滝ユリかと思っていました。
調べてみると、四国では崖のことを「タキ」というそうです。
京都府立植物園では崖はありませんが、小さい水路に垂れ下がるようにゴチャゴチャと咲いていました。
今年は花付きがいいようです。
植物生態園にはもう1種類、ユリ科ユリ属の花が沢山咲いていました。
こちらだけは、あちこちで繁栄しています。
こちらはオニユリです。
日本では全国で普通に見られ、なんと今年は道草散歩でも花を見つけました。
三倍体なので種はできませんが、葉腋に付くむかごで増えます。
写真には写っていませんが、こちらのオニユリにもちゃんと沢山黒いむかごが付いていました。
なお、山地の草原や、低地の湿原で見られる同じような花は、コオニユリです。
こちらはむかごが付かず、ちゃんと種子を作ります。
近場では見かけることがありません。
生態園には、もう一種類、黄色いオニユリが咲くのですが、タイミングが遅く萎みかけでした。
温室の高山植物室に1本綺麗に咲いていたので、こちらをご覧ください。
こちらはその名もオウゴンオニユリ。
オニユリの変種で、対馬にのみ自生するそうです。
最後は、「私も入れて~」のユリ科さん。ただし、ユリ属ではありません。
こちらはご存知ウバユリ、ウバユリ属です。
花が満開になるころ葉が枯れるので、「葉がない」=「歯がない」=「姥」と言う名前が付いたそう。
でも私が見るウバユリ、どれも立派な葉が残っています。
横から花を見ると、まるで歯のように蕊が見えるのも特徴的。
ふぅ、いかがでしたでしょうか?
案外沢山咲いていましたよ~
【撮影:2024/7/13, 15 京都府立植物園】
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オウゴンオニユリ、
オニユリの変種で、対馬にのみ自生
こうした変種って言葉についつい目が行きます。
そして対馬のみ、
のみって言う言葉にも目が行く私です。
京都府立植物園では、しっかり保護されているんですね。
ウバユリ、
「葉がない」=「歯がない」=「姥」
う~ん、おじいちゃんでも歯がない人はいるよなって変なところに、思いが行くんですが、
今日は、変な私を紹介した感じですね^^;
香りも半端でないようですね
ユリもこんなに種類があるのですか
お花が大きい分、ユリは豪快ですね
カサブランカやコンカドールは、ヤマユリから改良されていると聞いていますが・・・。
此方では、良くヤマユリを見かけますヨ。
花が大きいので、何時も倒れた様に咲いています。
カノコユリの花べりが白く突起がピンクの百合・美人ですネ。
私も少しばかり庭にカサブランカやオリエンタルリリーを植えていますが
ユリは猛暑程力強く咲いていて・・・
ユリって凄く逞しいと感じています。
ウバユリの根を食用に販売する為のウバユリ畑がありますヨ。
花は一寸奇妙ですが、中々優れた食材の様ですヨ。
クックパットで調べたら出るわ出るわ。
私は未だ試食した事が無いのですが・・・
ヤマユリはしばらく観ていないように思います。
この他に最近観たユリは、クルマユリ、ササユリ、ヒメサユリ、スカシユリ、タカサゴユリがあったと思います。
今日は結局冷房の効いた部屋から出られず、一日を過ごしました。
明朝から大雪山の紀行文を連載します。
どうぞご覧下さいませ。
京都府立植物園だけあって、珍しいユリをたくさん見る事ができた
ようですね。ヤマユリ(紅筋)、エイザンユリ、サクユリ、タキユ
リ(崖百合)などは初めて見るユリです。
オニユリは黒い斑点模様があり、すぐに見分けることのできるユリ
です。私は鬼百合という名前も含めて、公園内の山林などで出会う
と、少し恐怖を覚えたりします。
コオニユリ、オウゴンオニユリは昨年つくば実験植物園で見る事が
できました。さすがつくば実験植物園、京都府立植物園には負けて
いませんね。(笑)
ぱっと見、園芸種かと思った花が、地域の変種だとわかるとちょっと嬉しいですね。
紅筋はずっと改良品種だと思っていましたが、自生していると知り、感動しました。
オウゴンオニユリも対馬だけなんて、調べて初めて知りました。
ウバユリ、多分ユリ自体女性を想像させるので、じいちゃんではなく、ばあちゃんになったのだと思います。
最近は口腔衛生が発達しているので、歳をとっても「ハがある」のかもです(笑)
こんばんは~
ほんとに殺人的な暑さですね。
今日、職場の女子に誘われてランチを食べに外に出たのですが、10分ほどの道中暑すぎて倒れそうでした。
ユリは暑さに強いのか、どれも生き生きと咲いていましたよ~
特に紅筋は毎年植物生態園3か所で咲いています。
タキユリも年々増えていますね~
豪快な咲きっぷりに元気をもらえます。
こんばんは~
ヤマユリはユリの王様だそうですが、ヤマユリの変種や改良品種もかなり多いのですね。
一番目立つ紅筋は、色以外はヤマユリそのもの。
香りもかなり強いです。
ユリは猛暑ほど元気なのですね!
ヤマユリと言うと、涼しい山の中に咲いているイメージですが、結構逞しいと聞き、なんだか嬉しいです。
それにしても、京都府で絶滅したのはきっとシカのせいだと思います。
他の地方も気を付けないとですね。
ウバユリの根は食用にするのですか!!
確かにWikipediaには食べられるとは書かれていましたが、実用になるとは思っていませんでした。
ふと気になりましたが、八百屋さんで売っている「百合根」はどんなユリの根なのでしょうか??
こんばんは~
涼しい北海道から帰られて、きっと参っておられることと思います。
暑さに慣れるまで、クーラーの中が正解だと思いますよ。
大雪の紀行文の執筆を進めてくださいませ。
山歩きをされていると色々なユリをご覧になるのでしょうね。
私自身は、野生下で見たユリはオニユリ、ウバユリ、タカサゴユリとササユリくらいです。
ただし、ササユリは今はなかなか見られません・・・
こんばんは~
今日も暑かったですね!
これだけ暑かったらテニスも難しいのではないでしょうか。
これからこんな気候ばかりになりそうで嫌ですね。
そんな中でも元気に咲いているユリたち。
特に、紅筋は大きさといい、花付きといい、まさにユリの王様ですね!
筋肉ももりもりですし(しつこい・・笑)
オニユリ、私もあの斑点はちょっと苦手かもです。
ヤマユリは最近でこそ豪華で綺麗と思うようになりましたが、昔は模様が苦手でした。
じゃあ何がいいねん、と言われると、やっぱりササユリですね!
コオニユリとオウゴンオニユリはつくば実験植物園でも見られるのですね。
コオニユリは8年前に奥日光で見ています。
オニユリよりは、おしとやかな感じですね。