なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

宇治川散歩、今日の目玉はナナミノキ

2021-06-16 05:25:12 | 植物

6月初めの宇治川散歩、最近は週に1、2回歩いています。
さすがにこんなに頻繁に歩いていたら撮るネタがなくなりそうですが、それがあるんですよね~
こちらをご覧くださいませ。



右岸で見かけた、地面に落ちる赤紫の粒。
下で何かを見つけたら上を見る原則・・・なのですが、これの場合は難しい。(理由は後出)
そこで、急ぎ足で志津川の合流地点あたりに移動しました。
やった!今年は間に合いました!


ナナミノキの花が咲いていました!


ナナミノキはモチノキ科モチノキ属。
他のモチノキ科同様、幹はなめらかで、葉はやや硬質でごく浅い鋸歯があります。
最初にこの木を見たとき、赤い実が生っておりひょっとしてクロガネモチ?と思っていました。
でも何となく違和感があり、花が咲く時期まで待ったところ、一昨年初めてこの赤紫の花を見ることができました。
赤紫の花が咲くモチノキ科は間違いなくナナミノキです。



雌雄異株で、この木は実が生るので雌株です。
じつはこの付近、アラカシだけではなく、ナナミノキの宝庫なんです。
背がすごく高いので、花が落ちているからと見上げても通常は肉眼では確認できません。
上の写真の木はずっと低い位置の志津川沿いに咲いているので、目の前で花が観察できるレアな木なんです。

ご参考までに、2019年6月に見たナナミノキの花が散っていた道。


おそらく地面に落ちているのは雄花なのではないかと思います。
これまで雄花が咲いているところを見たことがなかったのですが、なんと、別の日にこんな木を発見。


え、全然分からない?
少し近づいて・・・


まだわかりにくいでしょうか。ではもう少し近づいて・・・これでどうだ!


まるで赤紫の泡がくっついたような姿。葉は先ほどのナナミノキそっくりです。
ひょっとしてこれこそ!?ということでさらにクローズアップ!


え~い、もう一声!


いかがでしょうか?無数の細かい赤紫の花が群がって咲いている様子、おわかりでしょうか。
雄蕊もちゃんと見えています。これこそ、ナナミノキの雄木。
地面が赤紫に染まるほど落ちていたのは雄花でした。

近くの雌花はしっかり受粉を済ませ、小さい実もでき始めていました。
めでたし、めでたし。


これでおしまいなのですが、折角なので6月5日の他の様子も少しだけ・・・ワンパターンで恐縮ですが。
ダムの放流は250m3/秒前後。


志津川からの合流地点も穏やかです。


なんと、キリの花がまだ咲いていました。びっくりです。




ホタルブクロもまだまだ綺麗。


こちらは雄蕊が向かい合わせで、葉が少し小さめで側脈が見えず先がとがっていない・・・
ネズミモチ認定します!


ちなみに上の写真で葉脈くっきりの葉はアラカシですので念のため~

そしてそろそろ咲いているかと思ったこちら、ムラサキシキブはまだ蕾でした。


ということで、楽しい宇治川散歩、あ、あの蕾がどうなったか見に行かなくっちゃ。
と延々と続けているわけです。
それではこの続きはまた数日後に!

【撮影:2021/6/5、6/13  宇治川】


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ナナミノキ (shu)
2021-06-16 06:12:15
なつみかんさん おはようございます。
ナナミノキって、某公共放送のイメージキャラクターみたいな名前ですね。
初めて聞く名前でした。

漢字で書くと七実の木、別名はナナメノキとのこと。
静岡県以西での分布だそうで、道理で千葉県では観たこともない樹でした。
名前の由来には諸説あるようですが、某公共放送とは関係ないようです。

赤い実が生るようですね。
実が生っている様子はソヨゴにそっくりと思ったら、同じモチノキ属でした。
ちなみにソヨゴの北限は、新潟・茨城なので、ナナミノキよりも少し北に上がっているようです。

このように咲く紫色の花は珍しいので、覚えておけるように思います。
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2021-06-16 06:15:43
ナナミノキ、色は違いますがモチノキの仲間なのが
分かりますね
雄花の量に驚きます。でも、これぐらい咲いて、
受粉が程よくできる量なんでしょうね(@_@)

ムラサキシキブが咲く季節になったんですね。
関東も梅雨入りしました。
朝から雨の梅雨らしい天気です😰😢
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バナナのたたき売り (fukurou)
2021-06-16 08:46:31
なつみかん様
おはようございます。
え~い、もう一声!
バナナのたたき売りみたいですね!
なつみかんさんは若いから、バナナのたたき売りなんてご存じないと思いますが、昔はよくやっていました。飽きずに見ていたものです。(笑)
ナナミノキは知っていますが、花は実物を見たことがありません。紫の絨毯になるのですね!
返信する
ナナミノキ (さざんか)
2021-06-16 11:10:07
なつみかんさん、こんにちは。
宇治川沿いを週に1,2回お散歩してねたがある、ってすごい観察力ですね。
紫色の雌花を見てクロガネモチにそっくりだと思ったら、やはりモチノキ科なんですね。
雄花の数が凄いですね。
これが散って紫色の絨毯になるんですね。
これは覚えなくては。

ネズミモチの花、雄蕊が向き合っているのが分かりますね。😊
ムラサキシキブ、もう蕾が出ているんですね。
私も見に行かなくちゃ。
返信する
あの蕾がどうなったか見に行かなくっちゃ。 と延々と続けているわけです。 (しいちゃん)
2021-06-16 11:44:37
なつみかんさん、こんにちは。

なるほどね、構成が上手ですね!!
こんな風に記事を作り上げていけるなつみかんさんさすがです!!
多分私だったら、ナニコレ?
知らない…調べる?・・・いやいや絶対しない。
もう横着して教えてで生きてきましたから
今更替えられないし、同じ事の繰り返しです(^-^;

ナナミノキの雄花凄いですね、こんな風に咲くんだ!!
モチノキとお花が似てるのですが、家のモチノキは何処に雄の木が有るのでしょうね?
なんで実になるの?不思議です。
ムラサキシキブ、斑入りの鉢の子地植にしたらやっと沢山の蕾が付きました!!
そのうちね♪
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Unknown (なつみかん)
2021-06-16 18:14:07
shuさん、こんばんは。
なるほど、ななみちゃんですか。
そちらの方は全く記憶にありませんでした(^^;;

あまりご存知ないのは、静岡以東には自生していないからなんですね。
私が初めてみたのは、大阪市大の植物園でしたが、背が高いので非常に驚きました。
宇治川に自生する木もすごく背が高く、今の時期花が落ちないと気付きません。
今回雄木を見つけられたのがラッキーでした。

実は確かにモチノキ科の実ですね♪
私がいつも見る木の実は、わりとまばらに付いて、目立ちません。
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Unknown (なつみかん)
2021-06-16 18:17:46
attsu1さん、こんばんは。
今日は京都も梅雨らしい鬱陶しい1日でした。
案外肌寒いです。

ナナミノキの雌花はいかにもモチノキ科ですよね。
雄花のボリュームには驚きましたが‥
おっしゃるように、一体どれだけの花粉が飛んでいくのでしょうね。

ムラサキシキブ、こちらも結構自生しています。
花が咲いて気づくことも多いのですが、最近は木の場所を覚えているので効率的に確認できます(^^)
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Unknown (なつみかん)
2021-06-16 18:21:48
fukurouさん、こんばんは。
そっち(バナナのたたき売り)ですか‥笑
私は話には聞いたことがありますが、バナナのたたき売りの実物は見たことがありません。
もう一声!って、本当に言ってたんですね!

それはともかく‥
ナナミノキは大阪市大の植物園の大きな木が印象的ですが、花が咲くまでは雄木か雌木か、わかりませんね。
花の時期はとても短いので、今回週二回通わなかったら分からなかったと思います。
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Unknown (なつみかん)
2021-06-16 18:26:07
さざんかさん、こんばんは。
そんな観察力というわけではありませんよ〜
何もない、と思うことの方が多いのですが、一つでもネタがあればうーんと膨らませて投稿しています。
植物園に行けなくなったので、苦肉の策です。
ナナミノキの雄花は偶然でしたが、ちょっと嬉しかったです(^^)
雌花はクロガネモチそっくりですね。

ネズミモチ、教えていただいた見分け方だと、宇治川の花はほとんどがネズミモチでした!
返信する
ムラサキシキブ (カンサン)
2021-06-16 18:54:02
なつみかんさんへ、きょうはずっと雨でしたね。
ムラサキシキプは私も最近、西宮市にある甲山で見ました。カキランも見ました。
京都、大阪、兵庫は21日からはまん延防止に変わりそうですね。
リバウンドしなければいいのですが。
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