なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

雨の雫したたる花たち~六甲高山植物園2024/8上旬(6)

2024-08-19 05:34:01 | 植物

5回にわたって六甲高山植物園で咲いていた花たちをご覧いただきました。
それでも載せきれなかった花たちを今日は全部出してしまいましょう。
特に、途中で雨が降ってきたので、そのあとで見た花たちはどれも水滴が付いて結構いい感じ。
写真は例によってイマ千?イマ億?ですが、雰囲気を感じていただければ・・・
(せっかくなので、写真、名前の順に載せますね)

最初はこちらです。
セリ科というのはすぐに分かるのですが、区別をつけにくいですね。


こちらカノツメソウ(セリ科カノツメソウ属)だと思います。

他のセリ科とは違い、2回3出複葉の葉が特徴的。
ひょんなことからこの花の名前を調べる機会があり、記憶に残りました。
実物が見られてラッキーです。

続いて、東入口の手前のエリアに移動。
草ぼうぼうに見えるところにピンクの花を発見。


カワラナデシコ
(ナデシコ科ナデシコ属)です。

雌蕊がびよ~んと伸びているのが見てとれます。
あ、右下には白いゲンノショウコも・・・

続いて見たのがこちらです。


ヤマルリトラノオ(オオバコ科ルリトラノオ属)です。近畿以北の山地に自生するそう。
伊吹山で見たことがあると思っていましたが、あちらはルリトラノオ、伊吹山の特産種なんだそうです。

続いて、結構沢山咲いていたのがこちら。


ご存知、フシグロセンノウ(ナデシコ科センノウ属)です。
六甲高山植物園のフシグロセンノウは、これまで見た中で一番沢山咲いています。
晴れていたらラメのようにきらきら光る花弁が綺麗なのですが・・・
  

レンゲショウマの写真を撮っていたら大粒の雨が降ってきました。
慌てて温室に避難。少し待っていると小降りになってきたので、外に出てパチリ。


ナツズイセン(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)です。
カンカン照りの似合う花ですが、しっとり雨に濡れていました。

前にモリアオガエルの卵を見た池、小便小僧も雨に濡れています。


もう卵塊はありません。池の中を目を凝らして眺めてみると、あ、いた!
おやおやアメンボでした(左)。壁面にへばりついていたオタマジャクシも発見(右)。
  

う~ん、いつも以上に写真が暗い・・・気を取り直して続けます。
クリンソウの咲く木道エリアには・・・


今年初見のこのお花!


キツリフネ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)ですね!




暑くてももう秋ですね~

ハギ(マメ科ハギ属)が咲いていました。

お、咲き終わりが多かったのですが、こちらでは新鮮な花発見。


ギボウシ(キジカクシ科ギボウシ属)です。


水辺に群生するこの花は・・・


これだけ遠目にも特徴的な「棒」は見えていますね。
この棒は花柄かと思っていたら、子房なんだそうです。これが種になるんですね。


アカバナ(アカバナ科アカバナ属)です。今年も見られて良かった~


同エリアには色々な花が。
今年もこの黄色い花が見られました。


クサレダマ(サクラソウ科オカトラノオ属)ですね。

ちょっと可哀そうな名前のように見えますが、「腐れ玉」ではなく「草連玉」なのでご安心を。

これぞ秋の花!も咲いていましたね~


エゾリンドウ(リンドウ科リンドウ属)です。

日本特産で、「エゾ」と付いていますが、北海道から近畿北部までの山地の湿地に自生しています。
リンドウは本州以南の山野や草原に自生しており、若干分布域が違うようです。
両種は見た目はよく似ていますが、「エゾ」の方が少し色が薄いそう。
花屋さんに売っているリンドウも、エゾリンドウの栽培種なんだそうです。知らんかった・・・

また山地エリアに戻ってきました。
ひょっとして咲いてないかな~、ないな~、あ、咲いてる!


見たかったイワタバコ(イワタバコ科イワタバコ属)、たった一輪ですが咲いていました!

これだけでも満足です。
咲いているのはこんな場所。→ 

その他の花12種類、いかがでしたでしょうか。
もう少し細かく見たらもっと咲いていたかもしれません。
宝箱のような植物園です。
秋に再訪したいです!

【撮影:2024/8/4  六甲高山植物園】


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8 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2024-08-19 07:09:25
暑い毎日ですが、花たちも雨の雫で涼を楽しんでいるように見ます。

ヤマルリトラノオ
まさに瑠璃色、こんなトラノオがあるんですね
綺麗ですねぇ~

ナツズイセン
昨日、植物観察会に行ったんですが、行く途中、
神社の脇で咲いているナツズイセンをみました。
よく通るところなので、去年は無かったと
不思議に感じつつ、見て嬉しくなった私です

見たかったイワタバコ
こうして見たかった花を少しでもみると嬉しくなりますよね
なつみかんさんだと普通に見ているかもですが、
アキノタムラソウ、ホームグラウンドで見なくなったんです。
昨日の植物観察会で見ることができ、
見たかったイワタバコならぬ、アキノタムラソウが
見れて嬉しかったんです!
返信する
こんばんは (shu)
2024-08-19 18:36:40
今日拝見した中で一番驚いたのがエゾリンドウです。
もう咲いているのですか?
私のイメージでは、この花は秋に咲く花の中でも一番遅く咲く花で、9月下旬によく観ていました。
もちろん今年はまだ観ていません。西日本では早く咲くのでしょうか?

ハギやキツリフネも早いように思いますが、そろそろ咲いていても納得できます。
北海道から帰ってずっと山から遠ざかっているので、ちょっと感覚が鈍ったのかもしれません。
そろそろ活動再開しようかと思います。
返信する
六甲高山植物園 (ran1005)
2024-08-19 19:14:01
六甲高山植物園は数多くの高山植物が多く見られ楽しい場所ですネ。
フシグロセンノウは最盛期には、かなり花数を多くつけていますネ。
カワラナデシコのオバナの伸びている姿が面白いです。
オシベは、こんなに長~く伸びるのですネ。
初めて気付きましたヨ。
アカバナは、あまり見かけられない花なのですか?
私の方は大型のオオアカバナは珍しいですが、アカバナは良く見かけます。
イワタバコ・久しく見ていません。
その時は、崖っぷちの様な場所で咲いて居るのを見ましたヨ。

昨日、大河ドラマで宇治川と紫式部像が写りましたネ。
私は源氏物語は瀬戸内寂聴さん・吉屋信子さん監修訳本を読んでいますが
薫の君が主役の宇治十帖はあまり記憶に残って居ません。
この際読んでみたい気がして居ます。
返信する
とても参考になりました (ninbu)
2024-08-19 19:22:11
なつみかんさん、こんばんは。

六甲高山植物園、名前の通り高山植物の宝庫ですね。今回も知らな
い花の方が圧倒的に多く、とても参考になりました。

数少ない知っている花は、カワラナデシコ、ハギ、ギボウシ、エゾ
リンドウなどです。エゾという名のついた花はエゾギクやエゾミソ
ハギは知っていますが、エゾリンドウは初めてかもしれません。

初めて知った花はカノツメソウ、ヤマルリトラノオ、フシグロセン
ノウ、アカバナ、クサレダマなどです。

名前は知っておりブログなどで見たことがあっても、実物をまだ見
たことのない花は、ナツズイセン、キツリフネ、イワタバコなどで
す。
返信する
突然現れる花 (なつみかん)
2024-08-19 19:58:07
>attsu1 さんへ
こんばんは~
ナツズイセンは、突然現れて咲くので予想がつきませんね。
去年までは庭に植えているお宅があって、楽しみにしていたのですが、今年は見ることが出来ませんでした。
それだけに、見つけたときは嬉しいです。
ピンク色が可愛いですよね。

イワタバコに限らず、なかなか見られない花を見つけたときは嬉しいです。
attsu1さんも同じなんですね。
アキノタムラソウは案外地元にはありません。
でもあるところには、群生と言っていいほど咲くんです。
不思議ですねえ。
そういえば、宇治川のギボウシ、そろそろ蕾くらい出てきてほしいのですが、カラカラ天気で影も形もありません。
今週は雨予報がでているので、恵みの雨になったらいいのですが・・・
返信する
そうなんですね (なつみかん)
2024-08-19 20:07:07
>shu さんへ
こんばんは~
リンドウとエゾリンドウの違いを意識することもなかったですが、そうなんですね。
shuさんがご覧になる場所は山でしょうか?
山に自生する花は、私の印象では1ヵ月くらいは遅い感じです。
お盆に両親のお墓参りをしましたが、その時に供えたお花にはリンドウが入っていました。
エゾリンドウの園芸種だと思いますが・・・

キツリフネは、マイアルバムで確認すると前には7月初めに六甲で見ていました。
他には、7月下旬に奥日光で見ています。
ツリフネソウは2か月近く遅く、9月中~下旬です。
結構時期が違うもんなんですね~
多分shuさんは山で見られるので、遅いのでしょうね。
返信する
ぜひお読みください (なつみかん)
2024-08-19 20:15:29
>ran1005 さんへ
こんばんは~
六甲高山植物園は近場なのに色々な花が見られるので、ときどき無性に行きたくなります。
西の方に向いて行くのはちょっと苦手なので、そこがジレンマです。

フシグロセンノウは沢山自生しているのではありませんか?
昔は比叡山などにも咲いているのを見たものですが、今はとんと見かけません。
知らないだけかもしれませんが・・・
カワラナデシコのびよ~んは、雌しべです。
先が2つに割れているそうですよ。
アカバナは京都北部の「森の京都」まで行くとよく咲いているのですが、南部では咲きません。
同じ京都でも植生が違うように思います。
イワタバコは結構減っているようですね。
こちらも、5年以上前に三重県の香落谷というところに行った時に群生しているのを見ましたが、今はどうなっているのでしょう・・・

私は源氏物語は瀬戸内寂聴さんの訳本を読んだ記憶があります。あとは田辺聖子さんの新・源氏物語。
あれは面白かったです。
宇治十帖は私の感覚ではちょっとイラっとするストーリーだったので、宇治でなかったらあまり好みでなかったかもしれません。
でもぜひ一度はお読みください。
返信する
ご参考に (なつみかん)
2024-08-19 20:17:48
>ninbu さんへ
>とても参考になりました... への返信
こんばんは~
六甲高山植物園に通い詰めたらきっと図鑑ができると思います。
あまりご紹介していませんが、ヨーロッパの山に咲く花たちも結構あります。
そんなこんなを含めたら膨大なのではないかと。

カノツメソウはブロ友さんが「名前が分からない」と書いておられたので、張り切って調べて名前を知りました。
セリ科は難しいです。
つくば実験植物園にもこの中のいくつかは咲くのではないでしょうか。
ぜひ探してみてください。
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