朝露のオギアートをご覧あれ～宇治川散歩2022/10上旬（3）

宇治川下流のヨシ・オギの群落はツバメの集団ねぐらとして有名です。
私が歩く辺りはとてもそんな広さはありませんが、やはり、オギ・ヨシが植生の主流です。
（最近は、クズやほかのつる植物も多いですが・・・）

オギ（イネ科ススキ属）・・・
見た目はススキによく似ていますが、一番の違いは生え方です。
ススキは株立ちになるのに対して、オギは地下茎で増えるので一本ずつ生えている感じになります。
また、時々水没するような場所に生えるのはオギが多く、ススキは乾燥した草原にも生えます。
そんなお勉強は昔のブログ記事に任せておいて、今日はちょっと面白かったオギの珍景です。

普通はこんな感じで長い穂が根元から沢山伸びて広がりますよね。
（ちょうど、花が咲いていた株です）


ところがこの日は時期が早かったせいか、広がる前の穂が沢山。


こちらは広がりかけの穂。綺麗なブロンドです。


噴水みたいにパカ～ンと広がった穂も。
何かに似ていると思ったら、アマビエの髪の毛みたい。


ここまでは普通なのですが、ここからが面白い。
おや、根元は広がりかけているのに、先の方だけくっついたままです。


もうちょっと、頑張って！


ありゃりゃ、くるんとカールしちゃってますね。
寝起きで、カーラー外したところみたいな感じです。


こちらは、ソバージュのように波打った髪・・・もとい、穂になっていますね。
これはこれでお洒落だけど、もうちょっと梳かした方が・・・


もっと弾けちゃってます。
寝起きで、穂が爆発？（笑）


こちらはくるんと巻いた形。
昔大好きだった山岸涼子先生の日出処の天子の聖徳太子の髪型みたい。
って、連想がマニアックすぎ（笑）
正式には、みずら、と言うそうですが…


こんなのばかり面白がって撮っていたら、全然先に進みません。
普通のオギの穂が珍しく感じるような光景ばかりでした。


お察しの通り、これらは朝露がヘアムースのようになって、いろんな髪型ならぬ穂型になったものです。
ね、この写真だと分かりやすいでしょう。
とても楽しめました！


写真を撮っているうちにだんだん日が高くなり、穂も開いてきました。


この先に、昨日投稿したイシミカワ広場があります。
そしてその先にはヨシも！
ヨシの穂先でホオジロが囀っていたのが懐かしいです。
ヨシの穂は普通でしたね～


明日は宇治川面白散歩の最終回、普通に咲いていた花たちが登場です。
ちょっと嬉しい花との出会いもありました。
お楽しみに！

【撮影：2022/10/2  宇治川】