夏の終わりに・・・～わち山野草の森2021/8下旬（1）

朝夕めっきり涼しくなりました。それはそれで、夏が遠ざかったようで少し寂しいのですから、ワガママですね。

さて、雨とコロナでほとんど外出できなかった８月。
そんな８月最後の週末、ようやく雨がやんだので、どこかに行きたい！と高速乗って京丹波まで出かけました。
目的は唯一開園しているわち山野草の森（ともう一つ。こちらはまたいずれ！）
まずは道の駅「和」に立ち寄って飲み物を調達。
お庭にあるカツラの木がお気に入りです。


もうほのかに辺りに甘い香りが漂っています。


とその時視界を横切って鳥の姿が・・・地面に降り立ったところをパチリ。
なんと、お久しぶりのイソヒヨドリのオスでした。
一日の最初に青い鳥に出会えるなんて、幸先いいかも。
（ホースがイマイチですね^^;）

イソヒヨちゃん、この後飛んでいる蛾を食べようと四苦八苦していましたが失敗。
恥ずかしかったのかどこかに飛んで行ってしまいました。

さて、ここから山野草の森です。
開園はしていますが、オークション等のイベントは中止されているようで、ほとんど人の姿はありません。
ひと気がないのはこのご時世歓迎です。
入り口に近い場所に咲いていた薄いピンクのアザミ。


ヤマボウシに赤い実が・・・
実りの秋の気配も。


かと思ったら、アメリカノウゼンカズラがまだまだ元気に咲いていました。
じいちゃん庭と同じ、斑入りタイプです。


ユリ越しに鉄橋をのぞむ。
なんか列車通らないかな～


これって待ってると来ないんですよね。
そのあと、全然予想していない時に通ったので慌ててカメラを向けました。
特急のようですがこんな黄色いど派手な列車はあったっけ？
調べてみたら、JR西日本が2020年８月８日に運行を始めた「光秀ラッピング列車」でした。
８月９日の京都新聞によると、
「福知山城や黒井城跡など北近畿エリアにある光秀ゆかりの地をアピールし、観光の活性化につなげる狙い。」
とのこと。行先は天橋立など。
緊急事態宣言の今、どれだけの人が乗っているのでしょうか・・・
（乗っていても、乗っていなくても心配です）


やっぱり私は花を見ましょう。
水辺の花が咲いているゾーンに向かう途中にまだ咲いていた青いアジサイ。


遠くにはタマアジサイの花が咲いていました。近寄れなくて残念。


小さい池（貯水池？）の横を通って・・・


湿地ゾーンへ。お決まりのラクウショウ。


まだ緑色の実が沢山実っていました。これが地面に落ちると、台所の古い油汚れのようにネチネチに・・・
持ち帰ろうと思ったらえらい目に遭いますよ！


そして水辺にはタヌキモの仲間。
スカートをはいているように見えるので、オオバナイトタヌキモ？
そういえば、ここはあまり名札が充実していません。
あくまで「山野草の森」であって学術研究施設ではないからかでしょうか。
（山野草の育成に関しては、がっつりプロだと思いますが）


もう一つ沢山咲いていたのがこちら。
トチカガミ（トチカガミ科トチカガミ属）です。
透明感のある３枚の花弁が美しく、黄色い蕊とのコントラストも綺麗です。
ただ一日花でこれまでちゃんと咲いているところに出会ったことがありませんでした。
今回はラッキー！
雌雄異株で、この写真の花は雄花です。


ところで、トチカガミを漢字で書くと「鼈鏡」。
この超難しい漢字「鼈」はスッポンのことで、丸いツヤツヤの葉をスッポンの甲羅の鏡に例えたそうです。
昔の人の発想はビックリですね。
いずれにしても、この植物、絶滅危惧種に指定されているそうで、京都でも水質の悪化により近年急激に減少しているそうです。
なんとか守りたいですね！

【撮影：2021/8下旬　京丹波町わち山野草の森】