なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

サルビア属に噛みつかれる・・~シソ科(2)

2020-10-10 06:02:29 | 植物

わ~噛みつかれる!


大きく口を開けたような形が特徴のこの花、キバナアキギリ(シソ科アキギリ属)です。
アキギリ属は英語ではsalvia属。
そして、このキバナアキギリの学名は、Salvia nipponica。
その名の通り、日本固有のサルビアの仲間で、本州から九州に分布します。
少し前の写真ですが、もうちょっと分かりやすい写真を・・・

(2018/10上旬)

上の写真で、ぴろ~んと下に垂れ下がっている長い紫色の蕊が雌蕊。
上にぴゅっと突き出しているのが雄蕊だそうです。
そして、喉仏のように花の根元に見えている紫色の短い蕊っぽいのは、仮雄蕊。
花粉は出ませんが、どうも虫の目印になっているようです。
正面顔も結構面白いです。
仮雄蕊がよく分かりますね。


こちらもキバナアキギリ?
いえ、これはミツデコトジソウ(三手琴柱草)という和風な名前のサルビアの仲間。
キバナアキギリの変種で、葉の基部が横に張り出しているのが特徴です。
高知と鹿児島に自生するそうですが、どちらも絶滅危惧種・・・
ことしは、生育が悪かったようで、植物園では花を見ることができませんでした。

(2018/10上旬)

さて、噛みつき顔、もといサルビア属の色違い、アキギリです。
日本固有種で北陸から近畿に分布・・・と聞くと自生しているところを見たくなりますね~


深い紫色が京都っぽいです。

(2019/10中旬)

植物園にあったのはこの2種類ですが、しいちゃんちには白やピンクもありましたね~

私を忘れてるよ~
ザ・噛みつき顔のサルビア・ガラニチカくんに呼び止められました。
こちらは南米原産で観賞用に移入されました。
なんだか憎めません。

(2019/8中旬 宇治市)

シソ科の面々、まだ続きます。
こちらも、香りをかぐのを忘れてしまいました。
次回(来年?)の宿題にしたいと思います。

【撮影:特に断ったもの以外、2020/10/3  京都府立植物園】


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 引き起こしカルテット~シソ... | トップ | 蕊蕊しきかな~シソ科(3)... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます^^ (attsu1)
2020-10-10 06:24:35
キバナアキギリに、噛みつかれませんでしたか?

でも、変わった蕊には、不思議な子孫を残す仕組みがあるんですよね。

サルビア・ガラニチカも見るたびに、エイリアンを
感じています😉

雨で寒い朝です。でも台風は曲がってしまうので、一安心ですね😉
ついこの前まで、アイスコーヒー飲んでいたのに、
コーヒーもホットになりました。
返信する
大きな口です! (fukurou)
2020-10-10 08:38:31
なつみかん様
おはようございます。
キバナアキギリもアキギリも大きな口を開けていますね。
Welcome虫さん!
と呼びかけているように見えます。
ちゃんとダミーの雄しべまで作っているのですね。
曲がって垂れ下がる雌しべはハチなどの背中に付いた花粉を受け取るのかな?
どんな虫が受粉の手助けをしているのでしょうね?
返信する
メドーセイジ? (ダリアクミコ)
2020-10-10 11:23:15
なつみかんさん
おはよう御座います~
ハーブのメドーセイジに似ていますけど
アキギリはサルビア属何ですね、色も?
三手琴柱草なんて国有の京都府立植物園
らしいです。都内にではみたことないです。
京都府立植物園に唯々感心するばかり!
絶対に京都府立植物園に行きたいです。
バラを見に岡山まで行ったのですから(笑)
今年は無理ですが、やはり秋が好いかな~
観光地抜きです。
四季折々、雪の京都も良かったです。
返信する
噛みつき仲間 (さざんか)
2020-10-10 14:23:37
なつみかんさん、こんにちは。
今日は噛みつかれそうな花の集合ですね。
真っ先にサルビア・ガラニチカが頭に浮かびました。
最後に出て来ましたね。
皆シソ科ですね。
キバナアキギリは日本固有ですか。
アキギリを見ても分かるか不安です。
多分見たことが無いと思います。
いつも勉強させて頂き、有難うございます。
返信する
花の仕組み (なつみかん)
2020-10-10 21:56:03
attsu1さん、こんばんは。
京都府立植物園の花の投稿を何年も続けていると、ただ載せているだけでは面白くなくなって、ついつい遊んでしまいました。
前からアキギリの形は噛みつきそうな感じと思っていましたが、調べてみたら蕊にも色々な不思議が・・・
どうやってこんな風に進化したのでしょうね。

台風、今日はニュースを見ていなかったのでよく知らないのですが、大きな被害はなかったのでしょうか。
地元は多少雨が降ったくらいで、風もたいしたことなく去っていきました。
ダムが放流しているらしく、宇治川の濁流はこわいくらいですが・・・
これでしばらく天気が回復したらいいですね。
返信する
長い雌蕊 (なつみかん)
2020-10-10 22:00:30
fukurouさん、こんばんは。
私はこれまで花の仕組みなどにはそれほど興味がなかったのですが、fukurouさんはじめ、ブロ友さんの投稿拝見して徐々に目覚めてきました(笑)
このアキギリは、ハナバチなどが頭を突っ込んで蜜を吸っている姿をよくみかけます。
背中に花粉が付いているので、その時に、柱頭がたれさがって受粉するのでしょうね。
上手くできてるものですね~

返信する
同じなんだそうです (なつみかん)
2020-10-10 22:05:42
ダリアクミコさん、こんばんは。
ガラニチカくんは、いわゆるメドーセージと呼ばれている花と同じなんだそうです。
で、本当のメドーセージは、ガラニチカとは別の花なんだそうです。
ガラニチカを輸入するときに、間違ってメドーセージという名札を付けたので、その名前が広まったそうですよ。

キバナアキギリとミツデコトジソウは花はそっくりですが、葉だけが違う・・・
と言ってますが、正直私にはほとんど同じに見えます。

京都府立植物園はいつ行っても楽しめる場所です。
植物好きの方だったら、一日いても全然飽きませんよ~
でもやっぱり季節的には、3月下旬か4月の春の花、10月の秋の花、11月下旬の紅葉が最高ですね♪
慎重に感染対策もされているので、ぜひ、ぜひ、お越しくださいませ^^/
返信する
私も~ (なつみかん)
2020-10-10 22:07:31
さざんかさん、こんばんは。
さざんかさんも、噛みつき顔というとガラニチカくんが思い浮かびましたか(笑)
サルビアの仲間は全部ではありませんが、こういう噛みつき顔が多いですね。

アキギリはみな日本固有種のようです。
黄色と紫以外にも、園芸種でピンク、白、二色なんていうのもあるようです。
山野草愛好家から愛されている花なんですね~
返信する

コメントを投稿