なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

酔っぱらったフヨウの話

2020-08-26 05:55:20 | 植物

早いもので8月も終盤に近付いてきました。
今年はいつもと違う夏を過ごされた方も多かったと思いますが、振り返ってみたら私自身はあまり変わらなかった・・・
普段から、夏は人混みを避けて地元ウロチョロ派でしたので(笑)
さて、夏の名残を惜しんで、今日はフヨウです。


フヨウはアオイ科フヨウ属の中でも、夏終盤から咲き始める仲間です。
私の通勤路にある水路脇、数年前から毎年フヨウが咲いていました。
でも情け容赦ない草刈りのせいで、去年は姿が見られず・・・
ところが今年はまた石垣の隙間からにょきっと伸びて、ついに美しい花を咲かせてくれました!


遠いので目いっぱい望遠効かせてもこのくらい・・・
でも、あれ?と思われた方もいらっしゃるのでは。そうなんです。ここのフヨウはピンクではなく白。
蕊の周りだけほんのり赤くなってとても上品です。


ここを通過するのが大体7時前後なのですが、1つ、2つと咲き始め、全体はこんな感じ。
よく見ると、白い花の横にピンクになった萎んだ花が・・・


ひょっとして、これはウワサに聞く「酔芙蓉」?
咲いたときは白いのに、時間が経つと赤く変化することから、お酒を飲んだ人に例えてそう呼ぶそうですが・・・
確かめるために、午後3時過ぎに同じ場所を通ってみました。
ピンクになってる!


赤かったはずの花が、上品なピンク色に変身。
フヨウは一日花なので、夕方になるにつれて花が閉じ始めます。
このフヨウは閉じるだけではなく、色も変わるようです。


これは面白い!と今度は時間を変えて見に行きました。
まずは朝7時。


真っ白で葉もシャキッとしていますね!
別の日ですが、午前11時頃。日差しに葉がぐったり、花は淡いピンク色に・・・


次は2つ上の写真と同じ花を13時に見たときの様子。もうこの時にはすっかりピンクに!


面白~い。仕事サボって1時間おきに見に行きたかったのですが、さすがに無理でした(笑)

ちなみに、一般的には酔芙蓉は八重咲と聞いています。
でもこの花は純然たる一重咲き・・・なんだかちょっと得した気分です。

さて、話は普通のフヨウに戻ります。
フヨウは中国原産ですが、日本でも沖縄、九州、四国に自生し、最近ではそのほかの本州各地でも野生化しているというウワサ。
地元宇治川にも大きな株があり、毎年綺麗な花を咲かせています(トップの写真もその写真です)。
下の写真は去年の8月、お盆頃に撮った写真です。


ところが今年は少し異変が・・・株の周りにクズがはびこって完全に覆ってしまったのです。
どうなることかと思って、週末見に行ってみると、見事にクズを押しのけて咲いていてくれました。


花のアップ。雌蕊が少し曲がっているのがフヨウの特徴です。
仲間にムクゲやアメリカフヨウ、タイタンビカスなどありますが、雌蕊が曲がっているのはフヨウだけ。


写真を撮っていると、スズメガが吸蜜に・・・
周り中、花粉だらけですね。


蕾が沢山あったので、スイフヨウもフヨウも、枯芙蓉になるまで観察続けたいと思います。
(スイフヨウの方は、また草刈りされると思いますが・・・)

【撮影:2020/8/下旬 京都市、宇治市】


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お久しぶりの山田池(3)~いきものの巻

2020-08-25 05:22:46 | 植物

山田池公園といえば、花だけではありません。
そこには色々な生き物がいます。
特に、ヨシが生える池の端は生き物に大人気。中でもいつもみかけるのは・・・


カルガモちゃんでした~


池には毎度おなじみのミシシッピアカミミガメの姿も。
ここだけ子供たちが集まって歓声を上げていました。
その時、池をスーッと飛んできたトンボ、あれれ、ギンヤンマの産卵に遭遇!


気をよくして今度は池につながる川の方に移動。
ここにいたのは・・・


え、ウソでしょう?手前の派手な魚は・・・


立派な錦鯉でした~
前に山科川の錦鯉を何度かご紹介しましたが、最近飼えなくなって放流する人が多いのでしょうか・・・
自然界ではいませんよね。
そして奥の方にいたのは、ダイサギさんでした。


こちらにも元気にカルガモが泳いでいます。山田池には沢山のカルガモがいるようです。
暑いけれど、生き生き元気そうな姿に、見ているこちらも笑顔になります。


これで今回の山田池公園はおしまい。
10時半までいましたが、暑さの限界でした。
早く涼しくなって欲しいです・・・

【撮影:2020/8/15 山田池公園】

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お久しぶりの山田池(2)~花の巻

2020-08-24 05:32:38 | 植物

今日は予告通り山田池公園散策中に見かけた花をお見せします!
・・・な~んて。
ご覧いただいたら分かりますが、咲いていた花はほんとに少なかったのです。
それでも一生懸命咲いていた花、どのお花が一番お好きですか?

<野に咲く花>
少し前にピエロさんがツユクサは今が盛りと紹介してくださっていましたが、このカンカン照りの山田池にもいました!
でも、普通のツユクサではなく、マルバツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)です。
葉が少し太く先が丸くなり、縁が波打っているので、すぐに区別がつきます。
花は小さめですが、愛らしい感じ。
「関東以西から琉球列島の海岸近い砂礫地に生える」とWiki先生は言ってましたが、どう考えてもその辺に普通に生えています。
ひょっとして、このところの異常気象で砂漠化!?


ツユクサ科からもう一種エントリー。ヤブミョウガ(ツユクサ科ヤブミョウガ属)です。
ここ山田池公園の群落は有名でしたが、増えすぎて刈られたのか、自然消滅したのか減っていました。
ちょっと残念!
わずかに残った一本です。


他にないか探しに探しましたが、何もない・・・
唯一見つけたのが、ほんの少し咲き始めていたハギ(マメ科ハギ属)
無理やり撮ったので、載せるぞ~




<水辺に咲く花>
本池から少し離れた小さい池・・・というより湿地に近い場所にありました。


お盆も終わったのに、まだやるんかい!とおっしゃいますな。
折角咲いていたのですから。


ハス(ハス科ハス属)です。
ここのハスはすべてピンク色のハス。
シャワーヘッドの実と、蕾が同時に見られました。


開きかけの初々しい蕾。観音様が持たれたらちょうど良さそう。


誰もいないので、池の畔のトウカエデの下に座って、ぼーっとハスを眺めていました。
すると、あちこちからハス撮りのオジサマ方が・・・
密になる前に引き上げ(笑)

水に咲く花といえば、ハスと・・・そうスイレン(スイレン科スイレン属)が有名ですね。
そのスイレンは、水生花園の方に少しだけ咲いていました。
行った時間が朝だったので、咲いているのを見られたのがラッキー。
逆さスイレンが少しだけ見られましたが、遠いのと腕がないのでイマ億・・・


黄色いスイレンも・・・
全体を撮ったらモネの睡蓮っぽくなるかと思いましたが、うらぶれたスイレン池にしか見えないのでボツ。


隣にはびよよよ~んの花茎のミズカンナ(クズウコン科ミズカンナ属)
こちらも何度かここの花をご紹介しています。年々繁栄!


続いてみられたのがガマたち。
ほとんどヒメガマでしたが、少しだけガマもありました。
見分け方は前にも書きましたが、上の方の雄花と下の方の雌花の間に隙間があるのがヒメガマ、ないのがガマです。
こちらはガマ(ガマ科ガマ属)ですね。


そして、一番うれしかったこの花。ガマの隣で沢山咲き始めていたサワギキョウ(キキョウ科ミゾカクシ属)。
前に京都府立植物園で見た花を投稿しましたが、数と自然さでは山田池の方に軍配が上がります。
花はドレスを着て手を広げているみたいですね。




以上で花の巻は終了。
1時間半も歩いて、これだけか・・・

【撮影:2020/6/15 山田池公園】

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お久しぶりの山田池(1)~これでもかの青空・・・

2020-08-23 05:59:36 | 植物

最近あまり遠出はしないのですが、お盆のお墓参りの帰りに、久しぶりに山田池公園に行ってきました。
母の生前はしょっちゅう出かけていましたが、今年はまだ2回目です。
今はバーベキューが禁止されているせいか、子供たちの姿が少なく、池の周回路を走る中高年の方々が目立っていました。
つーか、この暑いのにどうしてあんなに走る元気が出るの!!
ほとんどマスクは付けず、距離をあけて走っておられましたが、中にはがっつりマスク姿の人も・・・
見るだけで、熱中症になりそう・・・

さてそんな話はともかく、つり橋側から公園に入ります。
これだけ何度も通っていたのに、一度もいったことがなかったクイーンズガーデン。
ちょっとオシャレ?


ハクチョウソウが涼し気・・・といいたいのですが、暑さでちょっと元気なさそう。


でも木陰は気持ちよさそうです。草ぼうぼう、虫だらけなので、遠目に見るだけですが・・・


野生化したルドベキアでしょうか。木陰に咲いていました。


場所を移して、管理棟横の花壇です。
この暑いのに、きちんと手入れされて花が沢山咲いていました。


ようやく池の畔に・・・ちょっとは涼しいかと思いましたが、全然でした。


性懲りもなくヤノネボンテンカのうなじ(笑)
他に何も咲いていません。


北側の竹屋峠を抜けて、また池の畔。
この辺りまで来ると、木陰で一休みする人の姿もポツポツ・・・


それにしても暑い!!
この後、花を求めてウロウロしましたが、それほど見つけることもできず、すごすごと帰り道・・・
(ちょこっとだけ撮った花は明日ご紹介しますね)
サルスベリが花盛りでしたが、このころには暑すぎて写真を撮る元気もナシ。


やっとたどり着いた吊り橋です。最後のひと踏ん張り、渡って駐車場直行・・・


これでも朝8時半から1時間半くらいは散策していました。
撮った写真は、どれも青空を撮っただけのような・・・
そんなお盆の「ザ・夏」でした。

(つづく)

【撮影:2020/8/15  山田池公園】

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涼を求めて山里散歩(その3)~毎週でも行きたいです!

2020-08-22 06:00:41 | 植物

この林道の終点は滝・・・と聞いていました。
苔むした道を進むと、鳥居が見えてきます。
扁額には「大瀧大明神」の文字が。


横の石段を上ると、滝がよく見えます。
一番上からの段差はかなりあるようです。


上手く撮れませんが、少しでも涼を感じていただけるでしょうか。




ここにいた私は長袖パーカーでちょうどいいくらいでした。
ふと足元に目をやると、ミズタビラコ(ムラサキ科キュウリグサ属)のカワイ子ちゃん。






そんな私を苦笑交じりに眺めておられたのでしょうか。
滝に祀られていた不動明王です。
慌てて、手を合わせました。


見上げるご神木(スギ)。


新たな出会いに感謝です。
林道にはハグロソウが沢山ありましたが、花は残念ながら終わった後。
でも、秋の花も期待できそうな気配。また行ってこようと思います。
      

【撮影:2020/8/14 多分京都府】

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