ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

アメリカミステリー『死者は惜しまない』

2014-09-06 19:03:56 | 本の紹介
byナンシー・ピカード。宇佐川晶子訳。早川書房。

舞台はアメリカ、マサチューセッツ州の片田舎、ポート・フレディックという小さな町。
物語は自分の死後、遺産の一部を市の美術館に寄付すると言っていた慈善家のアニーが致死量の降圧剤を飲まされて殺されたところから始まる。
その後、たてつづけに3人の慈善家が殺され、あるいは意識不明で発見される。
遺産のため、財団の誰かに殺されたのでは・・・


主人公、ジェニーは市民財団の所長。(市民財団とは慈善家から美術館や女子救済院など公共施設などに
寄付された寄付金から生じる収益金を管理している団体)
彼女も資産家の娘で自分の死後、遺産の一部を寄付することにしていて、次に襲われるのでは・・・そして
犯人は身の回りにいるのでは・・・という恐怖と闘いながら、事件の真相に迫っていく。
ウィットとユーモアに満ちた会話、事件は思わぬ展開を見せる。
ラストシーンで素人探偵のジェニーが犯人に追い詰められ・・・使ったのは思わぬ武器・・・
それは女性の下着・・・つまりブラ・・でしたが、こんな使い方があるなんて・・・
どういうふうに使ったかですって? くわしくは本を読んでください。