青空百景/映画「殯の森」と「めがね」(DVD)

2008-05-24 | ◆空と映画とスタジアムと…


最近すっかり映画館にご無沙汰で、ちょっとキモチ悪いです(笑)。
DVDはよく借りてきているんですが、しっかり見ていません。
が、今週やっと一緒に借りてきた2本の作品を、続けて見ることが出来ました。

1本は河瀬直美監督の「殯の森(もがりのもり)」で、
もう一本は荻上直子監督の「めがね」という作品で、
どうも両作品とも公式サイトの解説文を読むと、“死生観 ”というようなものが
大きなテーマになっているようでした…
ただ、その描き方は前者は純文学のように、後者は一休さんのマンガを読むような感じで、
同じようなテーマでも、かなり表現法法の違う描き方になっています。
両作品とも前知識無しで見る限りでは、監督の想いを読み取るのは、
僕のような凡人にはちょっと難し過ぎました。

「殯の森」は軽度認知症の初老の男と新米介護福祉士の話ですが、
どうなる?どうなる?と思いつつ観続けてていたら、
知らぬ間にエンドロールが流れていました(苦笑)。
「めがね」は、都会の日常生活を抜け出し訪れた旅行者(小林聡美)が、
何も無い小さな島の宿の“たそがれ上手”の人々と繰り広げる、
何も事件の起きない話です(笑)。

じゃ、つまらなかったかと言えば、両監督共、画づくりに凄く気を使っていて、
山を舞台にしたきれいなカット、海を舞台にしたきれいなカットとその空気感や
雰囲気・間みたいなモノは感じられましたし、楽しめました。
特に与論の海(設定上は謎の島ですけど)の美しさは秀逸です。
ぜひ、あそこでたそがれてみたい!(笑)。

両作共、普通の物語として観ると不自然なシーンや行動が気になりますから、
現代のお伽話くらいのつもりで観た方が、無理がないような気がしますが…
それで何か感じられたら儲けもんですネ(笑)。


「殯の森」公式HP  「めがね」公式HP



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