注:本日は全く私的なお話で長文になります
昨日、Yahooニュースで
悲しい知らせを知りました…
若い頃から閉店する昨年(2023年7月)まで、
愛してやまなかった本屋さん
ちくさ正文館の店長だった古田一晴(72)さんが、
脳腫瘍のため亡くなられたという
悲しい知らせでした。
私がちくさ正文館に通うようになったのは
デザインの仕事を始めたばかりの若い頃で、
会社がすぐ近くだったため
昼食の後は喫茶店ではなく、
毎日、ちくさ正文館に通っていました。
雑誌が大好きだった事もありますが、
当時この書店で驚かされたのは、
企業が発行する広報誌ばかりを集めた
貴重な書籍の企画販売でした。
書店では、ほぼ流通していない書籍を
どうやって集められたんでしょう…?
仕事柄とても重宝する資料になったので、
何冊も購入した覚えがあります。
よく分かりませんでしたが、
街の小さな書店がする企画としては
単純に驚きでしかありませんでした…
そして私が毎日のように通った
ちくさ正文館一番の魅力は、
店長の古田さんが作る本棚で、
文芸作品に始まり音楽、絵画、写真、
映画、演劇、デザイン、漫画と
あらゆる芸術関係の珍しい書籍が、
ほぼ一つのスペースに集められていて
(他に雑誌や専門誌と文庫・小説・漫画等を
集めた一般スペース〈部屋〉がメインでしたが)、
ここまで私の好奇心を掻き立ててくれる
スペースを持った書店は、現在に至るまで
お目にかかったことはありません!
※大型書店ではアチコチと
探し回らないと無い本や、
全然知らなかったが
見たかった本ばかりでした…
仕事場は変わっても、外出した帰りには
必ず寄る場所でしたので、
昨年、閉店されたときは本当に残念でした。
そして今回の訃報と…
古田さんとは本屋で会釈するくらいで
直接はお話できませんでしたが、
本を通して人生に多大な影響を与えて
いただいた方でした。
私の脳みその中の何パーセントは
古田さんの本棚によって
作られたのは間違いありません!
そしてニュースを読み
(ニュースになるのも凄い!)、
古田さんとちくさ正文館が
如何に多くの方々に愛されていたかを、
あらためて知る事となりました…
心よりご冥福をお祈りいたします。
◉ Yahooニュース“古田一晴さん死去”
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