韓国国会議員107人、
産経記者の裁判に関わった「司法壟断判事の弾劾」を提案
退職控えたイ・ドン判事とイム・ソングン判事が対象
共に民主党のイ・タンヒ議員が民主党や正義党、開かれた民主党など国会議員107人の意見を集め、「司法壟断」に関与した判事の弾劾案議決を政界に提案した。107人は裁判官の弾劾訴追案の発議に必要な100人(国会在籍議員3分の1)を上回る数だ。弾劾を求めた対象は、近く退職予定のソウル高裁のイ・ドングン部長判事と釜山高裁のイム・ソングン部長判事だ。彼らは朴槿恵(パク・クネ)前大統領の「セウォル号7時間疑惑」関連コラムを書いて、名誉毀損の疑いで起訴された産経新聞記者の裁判に関与した。
同日の記者会見には、イ議員とともに正義党のリュ・ホジョン議員、開かれた民主党のカン・ミンジョン議員、基本所得党のヨン・ヘイン議員が出席した。彼らは記者会見で、「裁判所が一審の判決で反憲法行為者と判断した判事がいる。イム・ソングン判事とイ・ドングン判事だ。全国裁判官代表者会議は、彼らのような裁判介入行為を弾劾対象と議決することで国会の訴追の必要性を認めたが、国会は彼らに対する訴追手続きを履行しなかった」とし、「その間に彼らは裁判所に辞職届を提出した。来月になれば名誉退職して弁護士として活動を始め、前官礼遇を受けられる」と述べた。イ部長判事は辞職届を提出し28日に裁判所を去ることになり、イム部長判事は2月末に任期満了で辞職する。
イ議員は同日の記者会見を終えた後、弾劾訴追案発議定足数100人を超えたが、発議の代わりに提案をした理由について、「裁判官の弾劾について共感を確認した後、政党別に内部の意思決定手続きを踏むことにした。その方針に従って段階的に推進する過程として理解してほしい」と述べた。また、提案に参加した107人の名簿を公開しなかったことについては「弾劾訴追は国会法に基づき議決時に秘密投票を行う。その旨を尊重し、名簿を公開しないことにした」と説明した。弾劾対象に二人の判事が挙げられた理由については「裁判所の判決で反憲法的な行為をしたと認められた判事」だとし、「全国裁判官代表者会議でも訴追が必要だと宣言した行為に該当する判事だが、二人の判事の退職時期が偶然重なったため、弾劾訴追を提案した」と説明した。裁判官弾劾訴追案が発議されれば、在籍議員過半数の賛成があれば議決される。
イム部長判事とイ部長判事は、朴前大統領がセウォル号救助に積極的でなかった疑惑を提起した日本の記者の判決文を流出させ、内容を修正した容疑で裁判を受けている。ソウル中央地裁は昨年2月、イム部長判事の職権乱用容疑で無罪を言い渡したが、判決文では裁判介入行為を「違憲」だとしている。
イ議員は「各党が(裁判官弾劾のための)意思決定手続きを進めてほしい」とし、「今回の弾劾提案に民主党からは96人の議員が参加した。民主党所属議員の過半数が提案した案件であるため、議員総会が近く召集されるのではないかと期待している」と述べた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます