新潟県外の方でも、知ってる方、多いんじゃないですか?
「ふな口菊水一番しぼり」
しぼりたて生原酒の旨さを多くの方に届けるため、日本初、アルミ缶入りのお酒の開発に成功した、新潟の銘酒。今年はふな口菊水発売50周年記念だとか。
だからってわけじゃないし、今は旨いポン酒を沢山飲みたい気分では全くない。
だって、ほら、あの値が高い。今は蒸留酒をちびりと嗜む程度。
が、ここの庭園が「にいがた庭園街道」に選出されていることに最近気づいた。
HPより。
菊水庭園きくすいていえん
庭師 田中泰阿弥が手掛けた北越後の自然に囲まれた庭園
庭園・建築
新発田市
全国有数の庭園の修復を手掛けた庭匠・田中泰阿弥が更地から作庭した菊水創業家の庭園。
大小の石で川や滝の流れを表現した枯山水は、田中泰阿弥氏の庭では珍しく、1966年・1967年の水害で移転を余儀なくされた当時の創業家の心中を思い、敢えて水を用いなかったといわれています。
美しい杉苔が張り巡らされた枯池を飛び石に沿って回遊し、四季折々の景色をお楽しみいただけます。
大小の石で川や滝の流れを表現した枯山水は、田中泰阿弥氏の庭では珍しく、1966年・1967年の水害で移転を余儀なくされた当時の創業家の心中を思い、敢えて水を用いなかったといわれています。
美しい杉苔が張り巡らされた枯池を飛び石に沿って回遊し、四季折々の景色をお楽しみいただけます。
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これは見ておかなきゃ。
蔵見学は予約制なので電話し、空いている時間を確保。
遅刻しちゃ敵わんと、少し早めに出たら早く着き過ぎたので、加治川沿いに進み、橋を渡り、二王子をパチリ。
二王子の右。
そろそろ、菊水酒造に行こうかと国道290号から国道7号へ。
その途中。二王子岳を背景に、田んぼで白鳥がお食事中。福島潟から来たのかな?
到着。酒造敷地内の直売所。
ここで蔵見学のスタートを待つ。
新酒の季節。帰りに購入。
きょう、4組目の蔵見学(定員1組7名)だった。
まずは自慢の庭園から。
ここを右に曲がり庭園へ続く道へ。
すでに冬支度完了。
松には薦(こも)が巻かれている。
冬の間、寒さから逃れるため薦の中に潜り込んだ害虫を、春先、薦と一緒に燃やして害虫退治をする、というものだが、実際に薦の中に潜り込むのはクモなどの益虫ばかりで、害虫は松の皮の割れ目に潜り込んでしまうため、今では効果がないと言われている。それでも、自然を大事にする日本人の心の象徴として、今でも全国で行われている、晩秋から冬への風物詩であることには変わりはない。
奥に紅葉が見えてきた。
庭園入口
高澤邸庭園
庭園を造った当時は、まだ奥の木も低く、蔵の建物も無かったので、背景に二王子岳が望めた。そこから流れてきた川という構図で枯山水の庭が設計されたとのこと。
石橋を渡って、庭の奥へ。
ここが菊水日本酒文化研究所。
門をくぐり・・・ではなく、左のドアから。
菊水酒造の、たしか2代目って説明されたような・・・節五郎さんの名を冠した節五郎蔵。ネットでみたら初代ってなってるが。
今年全国の品評会で金賞を受賞。
受賞者は、菊水酒造殿・・・ではなく節五郎蔵殿。蔵に対して金賞が授与されるんだね。
菊水という酒米を使った大吟醸。
コンビニ日本酒売上の王者 ふなぐち菊水
蔵の名を冠した節五郎。
そして、菊水酒造の最高峰(たしか、そう言ってたような・・・)蔵光
この瓶で1万円越え。
こちらは、菊水日本酒文化研究所の図書館。蔵書は1万6千冊(またまた曖昧)
従業員が1日1冊読んでも読み終わらない
菊水が世界に発信。Journal of Bio・・・読んで。
日本酒に関する様々な品も。
天狗の盃。飲み終わるまで置けない。飲み干すと皆天狗になる。飲み干す最後の姿を想像してみて。
鬼の盃。盃の内側には福の神が描かれている。
盃を置く器。高級料亭じゃないとこんなのは出てこない、そうだ。
菊の絵柄の皿
田中泰阿弥の手形。周りに北方文化博物館や清水園の写真。
この部屋にのぞき窓があって、仕込み樽が見られる。
アルミの樽と、奥にひとつだけ杉板の樽。特別な酒を仕込む時は、今でもこの杉の樽が使われる。
ここでお役御免となった杉の樽は、次は醤油などを作るのに転用される。
このアルミの樽を上から見ると
発酵が始まるとタンクの中は二酸化炭素の濃度が上昇するので、落ちないように防がれている。深さ3mくらい。
ここの酒造りに使われる米は、自前の田んぼで作っている。
幻の酒米「菊水」。ここまで削り込まれている。
隣接する二王子蔵。現在、ほとんどの酒はあちらで作られている。
いやいや、良かった。終始飽きることなく歩き回った。
門の外へ出ると。
水琴窟。
敷地を出るとすぐ加治川。近年は、加治川沿いに熊がやってくることが増えたって。
敷地内に一番多く植えられているメタセコイアが夕日に輝いた。
長くなり過ぎました。これにて終。
菊水の前はよくとおるのですが、こんな素敵な庭園があるのは
知りませんでした。
庭園だけでも見られるのでしょうか?
そ~なんです。それを訊き忘れたんです。
雪囲いに雪が積もった頃、もう一度行ってみたいと思ったのですが、はて?もう一度蔵見学しなきゃならないのか?訊いてみようと思います。
北方文化博物館や清水園ほど豪華?ではありませんが、素敵な庭園でした。ぜひ!