令和5年のランニング納めの後、新潟みなとトンネル近くの湊稲荷神社へ。
その名前は良く見聞きしていたが、参拝するのは初めて。
狛犬の右下はお百度石。
高麗人参の高麗と書いてこまと読む。仏教と一緒に高麗から伝わったって?
すると狛犬はもともと仏教由来。
神仏習合だからOKなのか。
これを、回す???
向かって左だからこちら。
これ、回るん?ちょっと触ってみたが意外と重い。
後ろでお焚き上げの準備をしていた神社の方に、これ、回るんですか?と一応確認。回らなかったら縁起悪い。
よいしょと力入れるとズルっと。なるほど。肩の平癒を祈願するが、この重さは肩に悪いなぁ💦
お稲荷さんだから、勿論お狐様。
笑ってる。
八方除けのお守りと皇大御神のお札を頂く。
2日に、地元の坂井神社のお札を頂くが、皇大御神のお札とセットになっていることを帰宅してから知った。天照大神の霊験倍増して頂けるか??
明けて令和6年元日も、ニューイヤー駅伝に触発され、みなとトンネルでランニング始め。
一度帰宅し、父を誘って次の神社を訪れようかと思ったが、暮れにコロナになって、まだ本調子じゃないというので置いてきた。
出雲崎町の宇奈具志神社。
元日だというのに寂しげな、侘しげな神社。
神社だけでなく、周辺にも人っ子一人いない。
決戦場じゃなくて血戦場。おどろおどろしいなあ。
なんだろう。戊辰の役の戦場だろうか?
近くに、同じ名前の神社があるが、そちらは色々な祭事があって賑わうようだ。
この神社に興味を持ったのは、この尻尾。ネットで見た。
キュートでしょ?
上体を伏せているからこその、この尻尾、なんだろね。
切れ長の目もかっこいい。
上体を伏せる・たれ耳・平らな頭・獅子鼻
ネットによると、これは新潟市周辺の狛犬に多いスタイルなんだそうだ。
伏せたスタイルは、出雲構え獅子、という。
出雲崎と出雲構え獅子。関連ありそうな・・・。北前船で出雲から運ばれて?
でも、出雲大社の狛犬は伏せてないんじゃないかな?行ったことないけど。
新潟市の蒲原神社の狛犬は、
伏せててたれ耳。獅子鼻。出雲構え獅子?この尻尾も凄い。
伏せてるから、足元に玉や毬などはない。
新潟総鎮守 白山神社の狛犬は伏せていない、備前焼の大きな狛犬。
吽の狛犬には角がある。
もう一体、伏せた出雲構え獅子の狛犬があるらしい。いずれ確認しよう。
新潟縣護国神社には、そもそも狛犬あったかな?記憶にない。
県内他地域の狛犬を。
佐渡・金北山神社の狛犬
足の下に子獅子。耳はピンと。
足の下に毬。
阿賀野市・旦飯野神社の陶器の狛犬。安田瓦の工房で作ったんだろう。
下越・関川村の光兎神社。
南魚沼・八海山神社の狛犬。
なるほど。言われてみれば伏せていなかったなぁ。
県外も。
長野県・戸隠神社奥社の狛犬。
飯縄山登山口の狛犬
群馬県・掃部ヶ岳山頂に鎮座していた狛犬。
たれ耳・吽には角。
なるほど。新潟市周辺の「出雲構え獅子」は珍しい形なのか。他にも探してみよう。いつになることやらわからないが。
宇奈具志神社からの帰路、令和6年能登半島地震が起きた。
なるほど。あの形が岡崎型なんですね。
そして機械彫りが岡崎模倣型。戸隠神社奥社がその代表格、なんですね💦
たしかに、狛犬マニアの方のブログには、岡崎模倣型、登場しませんものね。
でも、戸隠奥社の参道で新年を迎えた時、雪を頭に頂いたあの狛犬に出逢った事はとても感動的でした。以来、お気に入りの形になっているんです。あの形が岡崎型(模倣型)なんだと知り、勉強になりました。ありがとうございます。
それよりも。まっちさんにご紹介いただく前から神獣図絵、拝見して参考にしておりました。
白状すると、記事中の白山神社の備前焼の狛犬は、神獣図絵から無断で転用させていただいたものです。申し訳ありません。他の狛犬は、自身で撮影したものですが、かなり以前に撮影した白山神社の狛犬の写真がどーしても見つからず無駄で使わせていただきました。お許しください。
これからも勉強させてください。宜しくお願いします。m(_ _)m
狛犬ファンの間では
・・・ほぼそっぽを向かれています😅
愛知県の岡崎市に酒井孫兵衛という石工がいました。大正時代、六代目孫兵衛は、それまでにない独自の狛犬を確立させます。
いわゆる岡崎型と呼ばれるもので、技術を出し惜しみしなかった為、全国に広がりました。
リンク先には、取り合えず昭和2年の岡崎型がいます。
https://blog.goo.ne.jp/tibinekosan/e/f29b106ca61fd251faf736db884af1d8
そこまでは良かったのですが・・・
機械彫りで狛犬が制作されるようになると、一番彫りやすい形として岡崎型が選ばれたのでしょう。
狛犬の形状に特許を着ける事は出来なかったんでしょうね。
やがて岡崎型狛犬は中国で大量生産されるようになり、大きいのに値段が安いという事もあり、いつのまにか日本中を席巻。
日本のその土地独自の石で作られ、何百年も大切にされてきた狛犬が土くれに還った時、代りに置かれたのが「戸隠奥社・奥社」のような狛犬です。
出雲構えや出雲丹後系の狛犬さんも、書き出すと長いです😅
それと出雲大社には狛犬さんはいません。
元々、狛犬は主人の担当で、ブログの狛犬画像はほぼ主人の撮影です。
今はとある事情で更新は完全に停まっていますが、よろしかったら・・「神獣図絵」
https://tonocompany.blogspot.com/
早速のコメントありがとうございます。
「花房を食む」
なるほど。ご指摘を受けるまでは、ただ「髭」の一部にしか見えていませんでしたが、確かに花弁?葉?がありますね。数多くの狛犬を見てきた方の観察眼。流石です。大変勉強になりました。
まだ、たいした数を見てきたわけではありませんが、精悍な顔つきも気に入っています。
出雲は、出雲石で彫られているから、「出雲」。
と単純に解釈していますが、石を見たってそれが出雲石なのかどうかわかりません。こうした表面性状で伏せていたら出雲構え型と思っていいのでしょうか?蹲踞していたら、丹後と思っていいのでしょうか?狛犬の分類。難しいです。
戸隠奥社の迫力ある狛犬は、何スタイルとかって分類ができるのでしょうか?
わからないことだらけです。
まっちさんがダムの師匠なら、tibinekoさんは狛犬の師匠と勝手に仰ぎ、勉強させていただきます。
宜しくお願いします。
特に吽形さんですが、口に花房を食んでいるという形式は初めて見ました。
口に毬の紐を食むというのは何例か見ましたが・・・
狛犬の世界、本当に奥が深いです。
追記
阿賀野市・旦飯野神社の陶器の狛犬
とっても良い表情です。
遅ればせながら、フォローありがとうございます
伏せ、どころか、後ろ足を持ち上げている狛犬なんて初めてみました。
ありがとうございます。
狛犬についてはいつもお付き合いさせていただいているこちらのブログ主さんがマンホールとともに狛犬マニアをされております。
https://blog.goo.ne.jp/tibinekosan/e/cb16b472a9183fb40dd598888df13a46