フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

猫ちゃん

2009年02月22日 08時19分42秒 | 日々の出来事・雑記

 昔、学生の頃、千代田区三番町の東郷公園の近くのぼろいアパートに住んでいた。

 そこはラーメン屋のすぐ裏で、部屋から窓開けてラーメンくださいというと、すぐ手渡しでもってきてくれた。

 ひどいところだったが、そこだけは気に入っていた。

 あの辺はすごい都会なのにやたら猫がたくさんいた。誰かが東郷公園でえさをやっているのだ。

 私が窓をあけてラーメンを食ってると、かわいい猫ちゃんがニャァニャァと鳴いていた。まあ麺は食わないだろうから、あげるとすればチャーシューぐらいだ。

 当時はひどい貧乏だったから、チャーシューをあげるのはすごく勇気がいったがあんまりかわいいから、えいっと、あげた。

 猫ちゃんはすぐ走ってきてチャーシューに飛びついた、ように見えたが、匂いをかいだだけで食べようとしない。

 なんで食わないんだよ、腹が立った。

 後で近所の人が、教えてくれたのだが、この辺の猫はカリカリのえさしか食べないらしい。

 小さいときからカリカリのえさを与えられ、世の中の食べ物はすべてカリカリのだと思っているらしい。

 おい、猫。チャーシュー食わないって絶対おかしいぞ。本当に猫か?

 落ちたチャーシュー拾って食べようか一瞬迷ったよ。

 


 

 

 

コメント (1)
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