フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

縦走登山 雨 12月30日

2013年01月08日 07時47分39秒 | 登山

 30日は、天気予報では一日雨だった。
 実際、9時頃から夕方まで一日中激しい雨がテントをバタバタと叩きつけた。
 
 雨に濡れると夏でも低体温症になる。真夏にびしょ濡れになって凍えそうになったことがある。もし、この寒さで雨に体が濡れてしまったら、確実に低体温症になるだろう。
 嫌だったが、動くのは止めてテントで一日待機する決断を下す。
 雨の日は気温が少し高い。この日の朝の気温は5度。
 0度を超えると少し暖かく感じる。

 午前中は寝ていた。午後からは、持っていったソローの「森の生活」を読んだ。正直、それほどおもしろくない。持っていく本を間違った。

 こんな日はお酒好きなら、テントの中で酒でも飲んでいるのだろう。しかし、登山中にアルコールを摂取するのはどうかなぁと思う。そういうことを言うとかなりヒンシュクをかうかもしれない。それが楽しみで登山している人もいるからだ。しかし、悪いものは悪い。そもそも危険を伴う場合もあるし、ハードな運動後のアルコール摂取は体に良くないからだ。

 
 ちょっとハードな運動後のアルコール摂取がなぜ体に悪いのか検討してみようと思う。
 端的に言えば、肝臓に負担がかかりすぎるということである。
 
 肝臓の機能は、タンパク質、炭水化物、脂肪の分解と合成が最も重要である。
 ただ、その他にも沢山働きがあって、何百種類もあると言われている。また、未だ解明されていないものもある。
 その中で、問題となるのは、有害物質の解毒機能である。つまり、アンモニアの解毒とアルコールの解毒である。
 
 まず、登山は重い荷物をもって坂を登るわけだから、息が苦しくなって無酸素運動になりがちである。
 有酸素運動では、体内の脂肪が酸素と結合することによってエネルギーとなる。しかし、無酸素運動だと糖分しかエネルギーにできない。
 そして体内の糖分には限りがあるから、肝臓が筋肉(タンパク質)を分解して糖分に変えることになる。
 
 ちょっと余談であるが、縦走登山から帰ってくると、明らかに筋肉が落ちて体が一回り小さくなっている。自分の筋肉をエネルギーに変えて動いているからだ。自分の筋肉を食べているわけだ。
 
 タンパク質を分解して糖分に変えるときにアンモニアが発生する。このアンモニアは、有害物質である。神経毒を引き起こすと言われている。
 おもいっきり簡単にいうと、アンモニアは、神経の動き、特に脳の働きを悪くしてバカにするということである。
 このアンモニアを肝臓が分解し、尿素窒素に変えて、小便にして排出する。
 
 肝臓は、これだけでかなりの働きをしているわけだが、もう一つ、重要な働きがある。それは食べたタンパク質をアミノ酸に変えて筋肉を作る働きである。そして、寝ている間に、傷んだ筋肉を修復する。

 
まとめると、神経毒から神経麻痺を引き起こすアンモニアを分解して解毒すること、タンパク質からアミノ酸を合成して、筋肉を修復すること、である。

 
ただでさえこれだけの働きをしなければならないのに、アルコールを摂取して、その分解に使っていたら、体がおかしくなってしまう。
 
 登山中の飲酒ではなく、普通の場合にもこの話は当てはまる。つまり、ハードな肉体労働後の飲酒は、良くないということである。
 本当の酒好きは、太っている人より痩せている人が多い。それは、アルコール摂取により傷んだ筋肉が合成できないからである。

 ということで、アルコールは体の調子のいい時に適切な量を楽しく摂取しましょう、ということである。

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