フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

縦走登山スタート 12月29日

2013年01月07日 07時00分00秒 | 登山

 縦走登山で一番きついのは、最初である。
 なぜなら、食べ物などの荷物が重いし、登りだからである。だから、最初はゆっくり慎重に登るよう注意した。
 去年は、最初から張り切って飛ばしたから、具合が悪くなった。


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 初狩駅に到着。くもり、気温0度。

 
 寒い。寒さについてちょっと余談。
 「生命とは何か」という難しいテーマがある。例えば、生命とは「細胞とそれを維持するシステム」と考える説がある。
 なるほど。

 しかし、私はまったく科学的根拠無く、生きているとは「熱を作り出しそれを維持するシステム」と定義してみたい。この定義によれば、太陽も生きているということになる。
 
 人間は恒温動物である。恒温動物とは体温を一定に保つシステムを持っている動物をいう。寒ければ熱を作り出し、暑ければ冷却する。
 ちなみに、人間のタンパク質は42度を超えると、固まり始めるので、体温が42度を超えると死ぬ。だから、それを超えないために冷却システムが必要となる。
 
 今問題になっているのは寒さである。
 気温が下がると体温がどんどん奪われていく。だから熱を作り続けなくてはならない。それができなければ死ぬことになる。
 
 死なないためには、大きく3つ方法がある。
 1・火などで外気を温める方法、
 2・筋肉を動かして熱を作る方法、
 3・作った体の熱を外気から守るために衣類を沢山着こむ方法、である。
 
 山では、1と3には限界がある。そうすると、頼るべきは2となる。しかし、筋肉が疲れきってしまうと2の方法は取れなくなる。
 だから、冬山で疲れてしまうと、熱を作れず凍死してしまうことになる。
 冬山では、エネルギー問題、すなわち、熱の生産を真剣に考えなくてはならない。
 
 私が、エネルギー問題に興味を持ったのは、もちろん福島原発も問題が影響しているが、冬山に行くようになったことが一番大きい。
 都会でスイッチひとつで享受できていた暖房が、ここでは使えないからである。私たちは、あまりにも暖かさに慣れすぎているのである。
 その暖かさの元は、外国から輸入する資源でまかなわれている。
 
 冷たい外気は容赦なく私たちの体温を奪う。そして、私たち生命は、それに対抗し熱を作り続けなくてはいけない。
 それが生きることである。
 これからの私の真の敵は、私の体温を奪う寒い外気である。一定の体温を維持するだけの熱を作り出せなくなったとき、私は死ぬことになる。
 
 

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 滝子山の登山口。

 

 

 

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厳しい冬のモノクロの世界。

 

 

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 この日のテン場。桧平。

 


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