アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

真夏の「はつなつの風」

2012-08-04 08:57:20 | のみもの
  前にも紹介した、設楽町の酒造元、蓬莱泉の「はつなつの風」を久しぶりに飲みました。

  やっぱりおいしい。すっきりした飲み心地が、夏の夜にふさわしい。稲武の数少ないスーパー「いなぶスーパー」で買いました。こちらは前に、「空」の1本売りもしていたところです(コチラ→)。

  冷酒を飲むとき、もっとも気に入っている器が写真のグラス。飲み口が少し広がっていてしかも薄いので飲みやすく、形が手になじみます。下は分厚いので安定感があります。

   京都でラジオ番組の構成の仕事をしていたとき、ガラス工芸作家の個展を紹介したことがありました。そのおり、スタジオにお呼びした画廊のオーナーの女性からいただいたものです。たまたまひとつだけ品ものを持ってこられていて、帰り際にわたしにくださってもの。ディレクターにうらやましがられました。以来ずっと大事に使っています。
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「手作り牧草の牛乳」

2012-06-16 23:18:40 | のみもの
  「手作り牧草の牛乳」という名前に惹かれて買いました。

   甘い。でも、濃厚な脂というものをほとんど感じません。かといって、薄いわけではありません。このところ、牛乳の臭みが気になってきて、低温殺菌の牛乳でもあまり飲みたくなくなっていました。でも、この牛乳はさわやか。すっとのどを通ります。
 
   牛を育てているのは、嬬恋高原・松本牧場。「使用飼料は、農薬や化学肥料、化学合成物質(殺虫剤、除草剤など)は、全く使っていません」と、パッケージに書いてあります。

   嬬恋高原・松本牧場の牛乳です。製造元のタカハシ乳業の商品紹介欄には、こう書いてあります。

  「無農薬・無化学肥料の牧草で育った牛の牛乳で作られています。その素晴らしさは「香り」にもあらわれます。香ばしくさわやかで乳臭さがまったくありません。いたずらに乳脂肪分を上げるために育てられた牛とは違い本来の甘みとコクのある逸品です」

   いまの牛乳の脂肪分は、昔では考えられなかったほど上がっていて、脂肪分が高いほどおいしいとされている、と、牧場を営んでいる知人から聞いたことがあります。戦後すぐのころから牛を飼いはじめた彼は、この風潮のせいで、牛にやる飼料も変えざるを得なくなった、といっていました。たぶん、牧草だけでなく、トウモロコシなどの穀物飼料をたくさんやるようになったのでしょう。トウモロコシは、肉質を柔らかくしたり味を濃厚にしたりするだけでなく、乳の質もあげているようです。

   でも、牛はもともと草が主食なのだから、ほんとうは無理して穀物を食べさせられ、健康も害することになっているのかもしれません。昔どおり健康な草を与え続け、私たちも、柔らかい肉や甘い肉ではなく、健康なものを食べて育った牛の肉や乳のほうがおいしい、と思うようになれば、食糧問題は少しは緩和するのではないかしら、とかんがえるのは楽天的過ぎるのでしょうか?

   
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名前のついていない蓬莱泉のお酒

2012-05-15 16:40:54 | のみもの
   設楽町の造り酒屋蓬莱泉のお酒は、たびたび紹介していますが、名前のついていない蓬莱泉のお酒を先日入手しました。

   ラベルが張ってありません。入手したのは、長野県根羽村のミニスーパーで、720ml2100円。蓬莱泉のお酒の中では中くらいの値段です。精米歩合は55%。同じ蓬莱泉の「美」に比べると700円くらい安い。その分、精米歩合は低いので、あまり期待しないで買いました。

   でも、おいしかった! 糠臭さや雑味がないのです。こういうお酒もあるのだな、と感心しました。

   ところで、このお酒を売っていた店は、以前は根羽スパーという店名でしたが、いまはスパーの支店ではなくなり、別の名前になっています。忘れましたが。郵便局の隣にあります。売り場には、「当店のオリジナルのお酒です。名前をつけてください」とありました。採用したら何かプレゼントをくれるかどうか、までは調べないで買ってきましたが、小さな商店なのに、なかなかユニークな試みをしています。
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甘いリンゴジュース

2012-02-05 12:01:58 | のみもの
  外は雪景色なのですが、冷たいものが飲みたくなって、年末にいただいたリンゴジュースを開けました。

  リンゴはたくさんあるしジューサーも探せばどこかにあるので自分で作ればいいのですが、ミキサーにジューサーの器具を取り付けて作動させるのが面倒で、じつはまだ一度も稼動させていないのです。で、よさそうなジュースがあると、つい買ってしまいます。

  このジュースは、高山市内の果樹園・福蕨のものです。前にこちらの農園の桃をいただき、紹介しました(コチラ→)。いい桃だったので、きっとリンゴも優秀なのだろうなと思って、このジュースは大事にとっていたものです。

  期待通りでした。甘い。それだけでなくて、桃のような香りを感じました。渋みがほんのわずか残っているのも、とてもよかった。すっきりした味わいのリンゴジュースもいいけれど、こういう濃厚なのもおいしい。

  おなかが冷えるのについがぶ飲みしてしまって、もう残りはこれだけ。
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がんばるサッポロ

2012-02-02 13:57:23 | のみもの
  久しぶりに名古屋に出て、成城石井に寄ったら、サッポロから出ているこんなビールを見つけました。

  「那須 森のビール」シリーズの3種類です。左からプレミアムドゥンケル、プレミアムヴァイツェン、プレミアムピルスナーです。値段はすべて380円。成城石井は、一般のスーパーでもちょっと探せば見つかるような、てんさい糖や松田のマヨネーズにも若干高い値がついているので、ほんとうはもう少し安いのかもしれませんが、230円から240円のヱビスビールより一段と高いのは確か。

  夕飯時、昼食が遅かったせいでおなかがすいていなかったので、ビールを飲むためだけに、成城石井で買ってきたおいしそうな豆腐で湯豆腐を作り、あとは熟成し過ぎたブリーチーズ、それだけをつまみに3種類一気にあけて飲んでみました。

  うまい! 赤は甘くてまろやか。青は、上品な発酵臭とでもいったらいいのか、香りがよくてこくがあり、緑はピルスナー特有のすっきりした香りと味があります。380円という値段は、ごく一般的なドイツビールやベルギービールの値段とほぼ同じです。ああいったビールに匹敵するおいしさです。
  
  一番すきなのは赤でした。「ドゥンケル」という言葉は、ドイツ語で暗いとか黒っぽいとかいう意味なのだそうですが、その名の通り、色は少し濃い目。麦芽をローストして甘みを引き出しているのだそうです。「ヴァイツェン」は、小麦を使っているそうですが、小麦ビール特有の臭みがないのがいい。

  サッポロは、いちはやく麦芽とホップだけのヱビスビールを売り出し、本格ビール路線を走るかのように見えたのですが、他社も同様の本格ビールを売り出すようになり、その一方で、第3のビールとか言われるビール風の飲料がもてはやされ始めたので、サッポロの本格ビール路線は挫折してしまったのかなと思っていました。でも、赤ヱビスや青ヱビスに白、緑も発売されたので、健在だなと安心したことでした。

  でも、ちょっとおいしいビールとなると、やはりドイツやベルギーには負けます。地ビールでもいいものがたくさん出ているし、大量生産の会社としては、何種類かのヱビスを出した時点で打ち止めかな、と思っていました。

  しかし、このビールの存在を知り、やはりサッポロはがんばっているな、という感を新たにしました。よかった。

  これらのビールは、栃木県那須にある那須・森のビール園だと、生で飲めるようです。レストランなどのほか、ビール作りを体験できる施設もあるようで、気になる場所です。

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日本酒いくつか

2012-01-28 17:26:42 | のみもの
  きわめて少量生産なのか、やたら人気が高いのか知らないのですが、蓬莱泉の大吟醸酒「空」は、手に入りにくいお酒です。といっても、時期になると、このあたりの酒屋やスーパー・道の駅でも売ってはいるのです。でも、ほとんどがセット販売。セット販売とは、抱き合わせでほかのお酒も一緒に買わないといけない、というものです。よくあるのが、「空」よりちょっと安い、同じ蓬莱泉の「美」との組み合わせです。

  こういう売り方は、あまりフェアじゃない気がするのですが、「どうせそのうち「美」も買うから、ま、いいか」と人々は思うのでしょう。わたしも、人に頼まれたこともあって何度か買いましたが、単独で買えたのは1度だけでした。

  その「空」が、地元のスーパーで、単独で、しかも残りわずかに1本だけ店頭に出ていた、というので家人が買ってきました。

  ずっと前、蓬莱泉の酒で初めて飲んだのが「空」でした。ほんのわずかなめただけなのですが、強烈な印象を残しました。それから、蓬莱泉の酒をいろいろ飲むようになったのですが、「空」は久しぶり。高いからということもあるけれど、セット販売であることもあまりいい気持ちがしないし、なぜか「空」のセットを買ったときだけ名前と住所を書かされるお店もあって、なんとなくうっとうしくて買う気がしなかったのです。

  でも、やはりおいしい。ただし、「美」との違いはいまいちよくわかりません。とがっている感じが少ないかな? いつか、両方いっぺんに買って、飲み比べてみたい。

  こちらは、蓬莱泉で春先と夏に限定販売しているお酒です。だいぶ前に飲んで、紹介しそびれていました。名前は、「春のことぶれ」と「はつなつの風」。「はつなつの風」は、「春のことぶれ」を数ヶ月熟成したものだそうです。そう聞くと、なんとなく熟成されているような味を感じました。

  昨年暮れに、正月に飲もうと思って買ってきた、蓬莱泉の稲武吟醸工房の熟成原酒。「一念不動」という名前ですが、この名前のお酒は何種類かあって、こちらは精米歩合45%の純米大吟醸です。

  日本酒で一番よく飲むのが「美」なので、おのずと、「美」が基準になるのですが、このお酒は「美」ほど甘くない分、あと口がすっきりしているみたいです。

  

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冬でもビール

2012-01-19 16:28:23 | のみもの
 夏はもちろん、冬でもわたしはやはり、ビールがすき。前に紹介したビール(コチラ→)以外の、最近飲んだおいしいビールを紹介します。

  左は、初めて飲んだオーストラリアのビールです。カールトン・クラウンラガー。黒っぽい色のビールですが、味はあまりぱっとしませんでした。でも、泡のきめ細かさがすごい! それで、載せます。

  真ん中はレーベンブロイ。安くてけっこうどこにでもあります。文句なしにうまい。右は、イギリスのサミエルスミス・ポーター。イギリスのビールはたいてい好き。

  このビールはすごい! オーストリアのサミクラウス。サミクラウスとは、「スイスドイツ語でサンタクロース」の意味だそうで、「1年かけて醸造し、毎年12月6日のサンタクロースの誕生日にだけ限定販売される特別なビール」だそうです。330mlで693円もするのですが、ほんとうにおいしい! 高いといっても、アルコール度数が14度以上もあるので、日本酒並みですから、高い日本酒に比べたらたいしたことはありません。今年の12月6日が待ち遠しい。

  こちらはアメリカのサミエルアダムス・ボストンラガー。前に飲んだアメリカビールがおいしかったので、買ってみました。期待は裏切られずにすみました。といっても、飲んだのがひとつきまえくらいなので、いまはもう味を忘れています。でも、おいしかったという記憶は残っています。 
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「百年の孤独」という名の焼酎

2011-10-20 11:13:44 | のみもの
  家人がびっくりする値段の焼酎を買ってきました。「百年の孤独」という名の焼酎で、なんと8000円もしたというのです。家人は焼酎を好まないのにどうして買ったかというと、「最高の値段をつけているとおもわれる焼酎を飲めば、焼酎が本当はおいしいのかおいしくないのかわかるはず」というのです。
  
  いささか不満はあるものの、買ってしまったからにはごちゃごちゃ言わないで、飲むしかありません。生のまま、まず鼻に近づけると、いい香りがしてきます。焼酎のいやなところは独特のくさみ、と私は思っていましたが、それがない。口に入れても臭みを感じません。するするっとのどに通ります。水割りにしたあと、お湯割りに。これはかなりいけました。ふくよかです。

  この高い焼酎は、宮崎県の株式会社黒木本店の製造。酒を包んだ紙にはこう書かれています。

  「「百年の孤独」は、大麦製の焼酎を長期間貯蔵し熟成させることによって造り上げた本格焼酎の絶妙なる逸品です。貯蔵される麦焼酎の原酒は、明治十八年創業以来受け継がれてきた百余年の伝統技術により、あくまでも手造りの麹と、選りすぐった大麦のみを原料とし、自社培養による独自の酵母を用い、伝統の仕込みと単式蒸留方式で造り上げています。さらにその原酒を永い間、静かにひっそりと眠り続けさせることにより、まろやかで風味豊かな焼酎へと熟成させていきます」

   自信にあふれた文が綴られています。この会社のHPにはたどり着けなかったのですが、飲んだ人たちのブログにはいくつか出会いました。そこで、驚くべき事実を知りました。

   なんと、このお酒の定価は2500円だというのです! たしかアマゾンでは6900円くらいの値がついていて、よそでは2900円。どういうことなのだろう、名前が一緒でもランクがあるのかな、とおもっていたら、はっきり定価の書いてあるブログにたどり着いたのです。そのブログには、「酒屋か勝手にプレミアをつけて値を上げている」とありました。

   家人が買ったのは、ある小さめのスーパーマーケット。個人商店ではありません。そんなお店でも、定価とこんなに違う商品が売られているなんて、びっくりしました。

   でも、くだんのブログには「定価どおりの味」とありましたが、わたしたちは、「2500円では安い」とおもいます。「8000円は高すぎるけれど、3500円から4000円の値打ちはある」というのがわたしたちの結論です。 

   「百年の孤独」という名は、30年ほど前にはやった南米の作家、ガルシア・マルケスの小説のタイトル。このお酒を紹介したブログにも、「命名はこの小説からとった」とありましたが、「百年」間、受け継いできた伝統を誇る一方、近代的な製法が主流になっている焼酎業界の中では「孤独」を感じざるを得ない立場だ、ということも暗示しているのかな、とちょっと思ったことでした。

  

   



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ベルギーのビール

2011-10-19 20:49:31 | のみもの
  比較的手に入りやすい場所で買えるおいしいビールは、みんな飲んだと思っていたのですが、まだ知らないビールがありました。

  ベルギーのロッシュフォート8°。大麦麦芽とホップだけの本格ビールです。期待通り、おいしい。ただし、アルコール度数は9度以上10度未満。香りもコクもありますが、けっこうきつい。ワインよりアルコール度数が高いから当然なのでしょう。はじめて飲んだり食べたりしたものがおいしいと、とてもうれしい。今夜もそうでした。
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イタリアビールとスイスビール

2011-10-15 16:38:17 | のみもの
   この夏、イタリアに滞在していたチエ流マクロビオティック料理教室の講師のチエさんが、お土産にイタリアのビールを持ってきてくれました。

   イタリアといえばワイン。ビールは初めてです。beerはbirra。麦畑の中で、ネクタイを締め、帽子をかぶったひげのおじさんが、こぼれそうなほどたっぷり注いだビールジョッキに口をつけている絵が描かれています。味は淡白。とくに印象的な味ではありませんが、まずくはありません。

一緒にもらったのが、スイスのビール。これは大阪で購入したもの。スイス産も初めてです。

   一番左のビールはおいしかった。麦芽、ホップに酵母が入っています。ラベルには、家族総出で麦刈りをしている様子が描かれています。一家の主婦らしい女性はノースリーブ。女の子はキャミソール。男性2人が使っている道具は稲刈鎌らしい。柄が長くて立ったまま作業ができる道具のようです。
 
   真ん中は、クリ入りのビール。珍しいビールです。ラベルには、男性2人がビールを飲みながら談笑しているそばで、赤いスカーフとエプロンをつけた若い女性がクリを拾っているところが描かれています。こちらはクリのせいなのか、少し臭みを感じました。

   右のビールのラベルもおもしろい。アルプスの山々が見える湖のそばで、民族衣装を着た若い男性3人がなにやら語らっているところ。男たちの右には牛、左には犬がいて、遠くではヤギが何頭も草を食んでいます。

   どれも、上手とはいえない絵なのですが、家や衣装、風景がおもしろい。子供が描いた絵なのかもしれません。裏のラベルに何か書いてあるのかもしれませんが、3本ともドイツ語なので、まったくお手上げです。このメーカーのほかのビールのラベルも、ぜひ見てみたいものです。

   
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